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☠️パンク・レゲエ映画を紹介するnote🇪🇹千の映画を紹介するブログ→https://narcos.hatenablog.com/ 最新情報はFilmarks(フィルマークス)で更新中→https://filmarks.com/users/MovieDeadMan

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最近の記事

今こそみるべしレゲエ映画【ロッカーズ】

本作は、史上最高のレゲエ映画として知られ、劇中ではレゲエアンセムの名曲に彩られた傑作。監督セオドロス・バファルコス。 ラスタファリズムに敬意を持ち、ラスタファッションに身を包み、自分たちを押さえつけている社会への反逆をテーマにした、ジャマイカン・ムービーを代表する永久保存版である珠玉の名作。 当初、ジャマイカのレゲエシーンを収めたドキュメンタリーになるはずだったため、数々のアーティストが実名で本人役として出演。撮影の過程で生まれたアイデアによって、物語のある映画へと変遷。

    • 今こそみるべしレゲエ映画【ONE LOVE ワン・ラブ】

      本作は、2024年のボブ・マーリーの伝記映画ではなく、2003年のジャマイカの映画である。 首都キングストン郊外を舞台に、自由なラスタファリアンの青年と、厳格な牧師の父に育てられたクリスチャンとのラブストーリーを描いている。異教徒の中で恋に揺れるラスタ版「ロミオ&ジュリエット」であり、音楽的にレゲエとゴスペルによる融合が見所の作品となっている。 監督は、ドン・レッツとデレク・ジャーマン。主演は、ボブ・マーリーの息子でシンガーのキマーニ・マーリー、共演はシェリーン・アンダー

      • 今こそみるべしレゲエ映画【ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レゲエ】

        音楽で世界を変える、昔から言われてきたことだが、はっきりとそれを目にみえる形で実現した数少ないミュージシャンとして、ボブ・マーリーはその筆頭に挙げられる。 対立していたジャマイカの2大政党を握手させ平和の架け橋として、神様、聖人のように扱われているが、映画をみればわかるし、有名な話だが、実際は人間味に溢れている。 ボブは女好きで( 7 人との女性から合計 11 人の子供をもうけた)、ガンジャ(マリファナ)を愛し、ビジネスにも長けたやり手で、ワーカーホリックであり、バンド内

        • 今こそみるべしレゲエ映画【ルーツ・ロック・レゲエ】

          本作は、ドキュメンタリーでありながら、当時のジャマイカにおけるレゲエのバックグラウンドを知ることできる、資料的な価値もある作品。ジェレミー・マー監督。 映画の舞台は、1977年のジャマイカの首都キングストン。当時のジャマイカでは、新聞よりもレゲエの方が思想が伝わると言われた由縁ともなっている様子が描かれる。 コンクリート・ジャングルと歌われた首都のスラム化したゲットー(居住地区)の事情から誕生した音楽であり、政治の選挙キャンペーンソングにレゲエが用いられ、レコード工場での

        • 今こそみるべしレゲエ映画【ロッカーズ】

        • 今こそみるべしレゲエ映画【ONE LOVE ワン・ラブ】

        • 今こそみるべしレゲエ映画【ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レゲエ】

        • 今こそみるべしレゲエ映画【ルーツ・ロック・レゲエ】

          今こそみるべしパンク映画【「ブルーハーツが聴こえない」HISTOR OF THE BLUE HEARTS】

          THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の歴史10年分をライブとエピソードで綴る映像作品。 バンドの歴史を辿る、充実の120分。 代表曲のほとんどを網羅した名曲の数々を収録している。 ブルーハーツは1985年結成され、ボーカル甲本ヒロト、ギター真島昌利、ベース河口純之助、ドラム梶原徹也のメンバーとなり、シングル「リンダリンダ(1987)」でメジャーデビュー。 ブルーハーツはアルバム発表の度に音楽性が多様、ポップになるが、根底にはパンクの精神がある。 特に、

          今こそみるべしパンク映画【「ブルーハーツが聴こえない」HISTOR OF THE BLUE HEARTS】

          今こそみるべしパンク映画【お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました 】

          1984年、遠藤ミチロウの1stソロアルバム「ベトナム伝説」に収録された名曲であるものの、大変衝撃的なタイトルと同名タイトル。 2011年、本作は還暦を迎えたミチロウが監督・主演したロードムービーでもあるドキュメンタリー映画。 ミチロウは、パンクバンドであったザ・スターリンを率いたことで知られるが、バンドは解散と復活を繰り返し、その音楽性を変化させてきた。 その後、ミチロウはひとり弾き語りにやるライブで全国をまわる活動に転向。 かつて過激な活動で知られていたが、映画の

          今こそみるべしパンク映画【お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました 】

          今こそみるべしパンク映画【アナーキー】

          1970代後半に世界同時多発的に盛り上がったパンクムーブメントと見事に呼応したパンクバンド、アナーキー。 アナーキーは、1979年 ヤマハ主催のアマチュアロックコンテストにて最優秀ボーカリスト賞と優秀バンド賞を受賞。 1980年 レコード会社の争奪戦の末、ビクターレコードからメジャーデビュー。その過激な歌詞で回収騒動を引き起こした1stアルバムが大ヒット。 このドキュメンタリーは、1970代後半に世界同時多発的に盛り上がったパンクムーブメントと呼応し、多数のファンを獲得し

          今こそみるべしパンク映画【アナーキー】

          今こそみるべしパンク映画【シーナ&ロケッツ鮎川誠~ロックと家族の絆~】

          本作は、シーナ&ロケッツのドキュメンタリー映画。1978 年の結成以来、国内外のミュージシャンとの交流も深く、欧米での評価も高い抜群の存在感を誇り、ファンとの距離が近く不動の人気により愛されてきた夫婦バンド。 特にギタリスト鮎川誠の揺るぎないロック信仰、哲学、教養により、ロックを愛し、ブレずに生き続けた生涯が映画に収められている。 鮎川が崇拝するロックレジェンド ・ウイルコ・ジョンソン ・マディ・ウォーターズ ・イギー・ポップ ・エディ・テイラー ・アルバート・キング ・

          今こそみるべしパンク映画【シーナ&ロケッツ鮎川誠~ロックと家族の絆~】

          今こそみるべしパンク映画【夜のハイウェイ】

          本作はパンク映画ではないが、THE MODS(ザ・モッズ)初にして唯一の主演映画となっているために、特筆に値する。 「夜のハイウェイ」は主題歌となっているが、この曲は映画「狂い咲きサンダーロード」のサントラにも使用されている博多時代に生まれた名曲。映画としては、「狂い咲きサンダーロード」の方がはるかにパンクだが。 本作は、THE MODS自身がバンドとして登場し、上京してきた3人の少年との交流などを描いた青春映画。アルバム「BLUE 〜Midnight Highway」と

          今こそみるべしパンク映画【夜のハイウェイ】

          今こそみるべしパンク映画【ROCKERS 完全版】

          本作は、タイトルや制作の時期が重なっているのでややこしいので、他のタイトルと混合しないように注意書きとして記しておくが、日本パンクロック史の重要ムーブメントの1つ、1979年製作の東京ロッカーズを描いたドキュメンタリーだ。 キングストンを舞台にした数々のレゲエ文化を名曲とともに捉えた1978年のジャマイカ映画「ROCKERS」でもなければ、本作と同時期のめんたいロックを描いた2003年の陣内孝則監督の自伝的映画「ロッカーズ ROCKERS」とは別物。 1970年代半ばから

          今こそみるべしパンク映画【ROCKERS 完全版】

          今こそみるべしパンク映画【爆裂都市 BURST CITY】

          これは暴動の映画ではない。映画の暴動である。 このコピーに相応しく、本作は近未来都市を舞台にしたパンクバンド、ギャング、ポリス、下層民が入り乱れて大激突する、伝説的パンク映画の金字塔だ。 その混沌とし​​た活気に満ちた衝撃を独自の作風でエネルギーをとらえているが、その物語の筋書の通り、映画を頭で理解するのは困難である。 監督の石井聰亙(現:石井 岳龍)は、本作について以下のようにコメントしている。 監督は石井聰亙、脚本は石井聰亙と秋田光彦、撮影は笠松則通と「狂い咲きサ

          今こそみるべしパンク映画【爆裂都市 BURST CITY】

          今こそみるべしパンク映画【ザ・スリッツ ヒア・トゥ・ビー・ハード】

          世界初の女性メンバーだけによるパンクバンド、ザ・スリッツのドキュメンタリー。監督はウィリアム・バッジリー。 ピストルズ、クラッシュなど、この時期における英パンクバンドの大物たちは、このジャンルの圧倒的な男らしさを反映しているため、当時、女性が受け止められることは一般的ではなかった。 しかし、スリッツがすべてを変えた。スリッツは、女性らしさに対する一般の認識を変え、パンクの本当の意味を再定義したとされている。 スリッツのデビューアルバムはジャケットが非常に有名であり、強烈

          今こそみるべしパンク映画【ザ・スリッツ ヒア・トゥ・ビー・ハード】

          今こそみるべしパンク映画【シド・アンド・ナンシー】

          セックス・ピストルズの2代目ベーシスト、シド・ヴィシャス。 ここで紹介する作品として本人ではない映画だが、音楽性としてではなく、シドはパンクの化身であり象徴としての存在として考えるものとする。 アレックス・コックス監督・脚本による、映画史に残る反逆のカリスマ的存在の作品として、カルト的な人気を博した。 本作が揺るぎなき素晴らしいポイントは、「パンク界のロミオとジュリエット」とも評されているように、主演のゲイリー・オールドマンとクロエ・ウェブのなりきり具合の本物さ。 7

          今こそみるべしパンク映画【シド・アンド・ナンシー】

          今こそみるべしパンク映画【D.O.A.】

          本作がセックス・ピストルズ初のアメリカツアーを追ったパンクドキュメンタリーの最高傑作とされていたのは、当時は一部のライブ映像やブート盤しか残っておらず、彼らの貴重な映像を拝む事が出来たからであろう。監督は、レック・コワルスキー。 1977年10月、1stアルバム「勝手にしやがれ」を全英チャート1位に送り込み、米ワーナーと契約を結んだ次のターゲットはアメリカだった。 1977年12月29日から1978年1月3日までに予定されていた公演は、バンドの犯罪歴がビザの問題を引き起こ

          今こそみるべしパンク映画【D.O.A.】

          今こそみるべしパンク映画【ザ・ジャム - アバウト・ザ・ヤング・アイデア】

          ザ・ジャムは、5大ロンドンパンクバンドとされているが、やや風変わりの一面があることで知られている。 郊外出身、綺麗でスタイリッシュな格好、60年代好きなど。特に、その音楽には、他のバンドにみられる刹那的な破滅願望や衝動のようなものはほぼ感じられない。尖っているわけでなく、妙に端正でマジメだ。 しかし、これがめちゃめちゃカッコイイ。 初期は、ドクター・フィールグッドに衝撃を受け、ザ・フーに影響されモータウンなどの曲をカバーした。バンドはパンクバンドなのに、スマートに仕立て

          今こそみるべしパンク映画【ザ・ジャム - アバウト・ザ・ヤング・アイデア】

          今こそみるべしレゲエ映画【ボブ・マーリー ONE LOVE】

          今回からnoteで紹介しているパンクと密接に関係のあるレゲエについても作品を紹介していきたい。 さて、今年の5月10日(金)より、ジャマイカが生んだレゲエの神様ボブ・マーリーの人生を映画化した伝記ドラマが公開されたことは周知の通り。 英仏では「ボヘミアン・ラプソディ」越えのスタートとなり、ジャマイカでは史上最高興収を記録したにも関わらず、日本ではそれほど話題になっていないように思われる。 それは後述するように、映画の構成として前提条件が高かったり、説明的でなかったりとい

          今こそみるべしレゲエ映画【ボブ・マーリー ONE LOVE】