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今こそみるべしレゲエ映画【ロッカーズ】

本作は、史上最高のレゲエ映画として知られ、劇中ではレゲエアンセムの名曲に彩られた傑作。監督セオドロス・バファルコス。

ラスタファリズムに敬意を持ち、ラスタファッションに身を包み、自分たちを押さえつけている社会への反逆をテーマにした、ジャマイカン・ムービーを代表する永久保存版である珠玉の名作。

当初、ジャマイカのレゲエシーンを収めたドキュメンタリーになるはずだったため、数々のアーティストが実名で本人役として出演。撮影の過程で生まれたアイデアによって、物語のある映画へと変遷。

また、セッションとライブシーンも収録され、当時のジャマイカにおけるレゲエシーンを記録した資料的映像としても貴重な作品となっている。

主演リロイ・ホースマウス・ウォレスの他、リチャード・ダーティ・ハリー・ホール、ジェイコブ・ミラー、グレゴリー・アイザックス、バーニング・スピアー、キダス・アイ、ロビー・シェイクスピアなどが出演。

ロッカーズ(1978)

IMDb公式サイトより

私は声を大にして訴えたい

すべての人に愛 あらゆる肌の色の人々の連携 あらゆる国の人々に完全なる自由を

すべての人間が愛によって結ばれ生きるなら

この世に戦争の危機があろうとも解決できない問題はひとつもない

愛こそすべてだ

ロッカーズ(1978)

オープニンでは、「Satta Amassagna」が流れる中、このようなラスタの精神そのものを表現する台詞が語られる。

1978年のジャマイカの首都キングストンのゲットーが舞台となり、ホースマウスの妻本人が出演していたり、実際に住んでいる家で撮影がされていたり、画面上に高いリアリティーを与えている。

まさしく、ジャマイカ直送のレゲエが持っている最上質の部分が真空パックのように閉じ込められているので、いつまで経っても色あせない。

映画のサントラでは、錚々たるラインアップが参加した秀作となっている。劇中では、曲に字幕がついているので、ダイレクトにその信条が響いてくる骨太なロッカーズサウンドが鳴り響く。

1.  INNER CIRCLE - We 'A' Rockers
2.  MAYTONES - Money Worries
3.  JUNIOR MURVIN - Police And Thieves
4.  THE HEPTONES - Book Of Rules
5.  PETER TOSH - Stepping Razor
6.  JACOB MILLER - Tenement Yard
7.  JUNIOR BYLES - Fade Away
8 . BUNNY WAILER - Rockers
9 . GREGORY ISAACS - Slave Master
10.  ROCKERS ALL STARS - Man In The Street
11.  KIDDUS I - Graduation In Zion
12.  BURNING SPEAR - Jah No Dead
13 . THIRD WORLD - Satta-Amasa-Gana
14.  JUSTIN HINES AND THE DOMINOES - Natty Take Over

noteではパンク・レゲエ映画を紹介。

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