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今こそみるべしパンク映画【アナーキー】

1970代後半に世界同時多発的に盛り上がったパンクムーブメントと見事に呼応したパンクバンド、アナーキー。

アナーキーは、1979年 ヤマハ主催のアマチュアロックコンテストにて最優秀ボーカリスト賞と優秀バンド賞を受賞。 1980年 レコード会社の争奪戦の末、ビクターレコードからメジャーデビュー。その過激な歌詞で回収騒動を引き起こした1stアルバムが大ヒット。

このドキュメンタリーは、1970代後半に世界同時多発的に盛り上がったパンクムーブメントと呼応し、多数のファンを獲得し、日本のロックシーンと社会に与えた強烈なインパクトをインパクトと影響を与えた、バンドの軌跡を描いている。

その影響により、大人社会に反抗する若い不満分子たちはアナーキーの音楽に夢中になった。その当時のインパクトをアナーキーのメンバー自身、そして多くの影響を受けた出演者たちが興奮気味に語る。

ドキュメンタリーの出演者は、メンバーたちや当時をよく知る池畑潤二、PANTA、花田裕之、遠藤ミチロウなど、影響を受けた後続のパンクミュージシャンである甲本ヒロト、吉野寿(eastern youth)、KYONO(THE MAD CAPSULE MARKETS)、増子直純(怒髪天)など、俳優の中村獅童まで豪華なメンバーが登場する。

今を生きる者たちに贈るアナーキーのメッセージは色褪せない。「大人社会に不満を持つオレたち、オレたちに不安を持つ大人たち。早く自分を捜し出せ。 そうしないと知らない間にむしばまれていくぜ、クセェ社会に。」

アナーキー(2008年)

KING RECORDS OFFICIAL SITEより

日本のパンクシーンにおいて避けて通れない重要バンド、アナーキーは、1978年に埼玉県にヴォーカルの仲野茂を中心にで結成。

ギター藤沼伸一 、ベース寺岡信芳 、ドラム小林高夫、 ドラム名越藤丸、ギター 逸見泰成の同級生5人組。揃い国鉄の作業着がトレードマークだ。

1980年、シングル「ノット・サティスファイド」、アルバム「アナーキー」でデビュー。

ピストルズなどからインスパイアしたハードで荒削りのサウンドをベースに、過激な歌詞のを乗せたその歌詞は日本語であることや、唯一無二の茂の剥出しのヴォーカルも合わさって、聞くものを魅了し、心をわしづかみにした。

パンクバンドとしての露骨な表現は体制が相手でもひるまず、皇室批判まで飛び出し、その筋から抗議されて削除されるがそれが話題になり、アナーキーは売れた。

そのセンセーショナルなデビューアルバムわずか8ヶ月後にリリースした2nd
アルバムで、バンドはロンドンでのレコーディングにより、プロのミュージシャンシップとしての目覚めによりそのサウンドは進化していく。

以降も、演奏も楽曲もそれまで以上に充実し、バンドは充実期を迎え、成長を遂げ、活動は続いていった。

2023年3月、ギタリストの 藤沼伸一が初監督した永瀬正敏を主演に自身をモチーフにしたパンクバンドを描く「GOLDFISH」が公開されたことも記憶に新しい。

しかし、2024年3月にアナーキーは無期限の活動禁止を発表した。

noteではパンク映画を紹介。

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