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次世代の名作アジア映画を探せ!自分流作品選びのススメ!![大阪アジアン映画祭特集③]

皆さんは、映画祭に参加したことはありますか?

映画好きの方の中には、毎年、お気に入りの映画祭に参加する方もいれば、映画祭と聞くと「敷居が高い」とお思いの方もいるのではないでしょうか?

そんなあなたにオススメしたいのが、大阪アジアン映画祭!

今後の大注目作から、ここでしか観ることの出来ない貴重な作品まで、幅広いアジア映画を一気に鑑賞できるチャンス!!

今回は、そんな映画祭における作品選びのポイントと、大阪アジアン映画祭関係者に聞いた若い人向けのオススメ映画、そして、筆者が個人的に注目している作品について、ご紹介します!

是非、大阪アジアン映画祭に初めて参加する皆様も、この記事を参考に作品を選んでみては……?


自分流作品選びのススメ!!

約60以上の作品が上映されるアジア映画の祭典・大阪アジアン映画祭

今回は、そんな作品群の中から、好みの映画を選べないという方に、オススメのポイント3点をご紹介!

こちらの上映作品一覧リーフレットを確認しながら、気になる作品をみつけましょう。


ポイント①説明文を読み込むべし!

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(公式サイトより引用)

リーフレットの説明文には、作品選びのポイントとなる重要なヒントが……。

出演者や監督、受賞経歴や物語といった部分はもちろんですが、注目してほしいのは、右上の色のついたマーク

ここからは、青=世界初上映、赤=日本初上映といったように、その作品の上映経歴が確認できます。

また、配給会社が書かれているのかどうかも作品を選ぶうえで大事なポイント!

この記述がある作品は、日本での上映がおおよそ決まっているため、後の劇場公開が予測されますが、それが書かれていない作品は、このチャンスを逃すと、観る機会がなくなることも……。

未来の人気監督の貴重な初期作を観ておきたい方は、是非、要チェックです!


ポイント②予告編を確認すべし!

なんと、大阪アジアン映画祭には、YouTube公式アカウントも存在。

日本語字幕はありませんが、ここから、各作品の予告編を確認することができます。(一部作品はのぞく。)

また、出品作品の一部には、関係者のメッセージ動画があるものも!

是非、こちらも、確認しつつ、鑑賞作品を決めてはいかがでしょうか??


ポイント③あえてノーマークの作品を鑑賞してみる!

と、ここまで、様々なポイントをご紹介してきたものの、参加作品の全ては、プログラミングディレクター・暉峻創三さんによる選りすぐりの作品たち。それゆえ、全く前情報のない作品を鑑賞してみても、楽しめるはず

むしろ、作品の説明文を読んで、特に引っかかりのない作品の中にこそ、隠れた傑作大穴場と言える作品があるかも。

ぜひ、自分だけのお気に入りアジア映画を探してみてください!!


それでは、ここからは、本映画祭のプログラミングディレクター・暉峻創三さんと映画祭広報の音居あやさんに聞いた、若い層にオススメの作品をご紹介します!


『いとみち』

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上映日時:3/10(水) 18:00 3/14(日) 9:20 シネ・リーブル梅田

『いとみち』は『陽だまりの彼女』の越谷オサムさんが原作、近年では、『有村架純の撮休』のエピソード監督としても活躍した横浜聡子さんがメガホンをとった作品。字幕がないと分からないほどに、津軽弁の強い映画でありながら、主演を務めた駒井蓮さん(代表作:『名前』、『音楽』など)の魅力が存分に発揮された作品とのこと。


『君をこえて』

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上映日時:3/9(火) 18:00 シネ・リーブル梅田 3/12(金) 15:50 梅田ブルク7

君をこえて』は韓国のメロドラマ。初恋の女性の娘と出会った男性を主人公に、思わぬ展開を繰り広げる物語で、かなり尖った映画とのこと。観終わった後の解釈が分かれる作品のため、複数人での鑑賞だと、より楽しめる作品かも。


『愛しい詐欺師』

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上映日時:3/6(土) 14:10 シネ・リーブル梅田 3/13(土) 10:05 ABCホール

ハッピー・オールド・イヤー』『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』と同じ制作会社・GDH559が送る痛快爆笑コメディとのこと。クセのある役者も登場し、カップルで観に行っても、2人の意見が分かれることはなく、楽しめる娯楽作品だとか。

上記以外にも、短時間ながら深い、映画好きにはたまらない短編プログラムや、入場無料で大学院生が制作した作品を鑑賞できる協賛企画芳泉文化財団映像研究助成なども充実。

ぜひ、普段は興味を持たない作品にも、果敢に挑戦してみてはいかがだろうか?


最後に、筆者が注目する5作品もご紹介!


『アジアの天使』

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上映日時:3/5(金) 17:50 梅田ブルク7 3/11(木) 12:55 ABCホール

池松壮亮さん&オダギリ・ジョーさん共演の石井裕也監督(代表作:『舟を編む』『町田くんの世界』など)による人間ドラマ。オール韓国ロケで制作されており、韓国人キャストとして『金子文子と朴烈』のチェ・ヒソさんも出演。


『The Eight Hundred(英語原題)』

上映日時:3/13(土) 11:30 シネ・リーブル梅田 

2020年の世界興行収入ランキングで栄えある1位を獲得した中国の戦争映画。20万平米のオープンセットを制作し、1937年の第二次上海事変・四行倉庫の戦いを再現しているとのこと。


『あなたを私のものにする』

上映日時:3/5(金) 18:40 3/13(土) 10:30 シネ・リーブル梅田 

平成ガメラシリーズのメインキャラクター・草薙浅黄役でお馴染みの藤谷文子さんも出演するアメリカのモノクロ作品。俳優としても活躍するリン・チェンさんが監督・脚本・製作・主演の4役を務めており、3人の女性が自己を見つめ直していく様を描いているとのこと。


『ナディア、バタフライ』

上映日時:3/5(金) 14:20 シネ・リーブル梅田 3/13(土) 18:10 梅田ブルク7

こちらは、水泳を題材にしたカナダのスポーツ映画。開催が中止となった第73回カンヌ国際映画祭にも選出された本作の見どころは、2020年東京オリンピック開催期間中の東京を舞台にした物語。珍しい舞台設定ゆえに、今後、より、一層、貴重な作品となってしまうかも。


『逃出立法院』

上映日時:3/8(月) 12:00 シネ・リーブル梅田 3/12(金) 18:15 ABCホール

最後に紹介するのは、台湾のゾンビ映画。『新感染 ファイナル・エクスプレス』『カメラを止めるな!』に続くのか。近年のアジアにおけるゾンビ映画ブームに連なる作品になるのかにも、乞う、ご期待です!


以上、「次世代の名作アジア映画を探せ!自分流作品選びのススメ!!」と題して、大阪アジアン映画祭の楽しみ方をご紹介させていただきました!

本日まで、掲載してきた「大阪アジアン映画祭特集」も、今回でラスト。

これらの記事で、大阪アジアン映画祭に、少しでも、興味を持った方は、ぜひ、参加してみてください!

映画祭は、3/5~3/14の期間で開催中。(オンラインは2/28~3/20まで。)

詳しくは以下のサイトも要チェックです!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また、お会いしましょう。


執筆:映画チア部 神戸本部 大矢 哲紀

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