映画チア部神戸本部

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映画チア部神戸本部

元町映画館を拠点に、関西のミニシアターを応援するために結成された宣伝隊〈映画チア部〉の神戸本部です! 自主上映企画やオールナイト企画、監督へのインタビュー、ラジオ放送などいろんな形で活動しています!

マガジン

  • 映画チア部の映画紹介

    映画チア部で紹介してきた映画の記事をまとめてみました!

  • ぴあフィルムフェスティバル×映画チア部

    映画チア部がPFF作品の魅力をご紹介!近年のミニシアター界を盛り上げる若き映画作家たちの活躍を映画チア部は応援しています!!

  • 『カゾクデッサン』インタビュー

    『カゾクデッサン』今井文寛監督とロングインタビューを3回に分けて掲載!

  • 映画『すくってごらん』特集

  • その他

    チア部が参加させていただいたイベントレポートや、オールナイト幕間映像の本文などをご紹介。

最近の記事

映画『マリの話』高野監督インタビュー:常識に囚われない映画づくり

―『マリの話』の製作経緯を教えてください。 『マリの話』は4章構成の映画になっているんですが、実は第4章を最初に撮りました。2021年に文化庁の新進芸術家海外研修制度というのを利用して、フランスのパリに1年間滞在しながら映画の研修をしていました。その時に短編を3つ作ったんです。『マリの話』の第4章としている短編は今までにない手応えがあったのですが、他の2本はあまりうまくいきませんでした。当初はその3本で1本の映画にしようと構想していたため、どうしようかと悩み、日本に帰国して

    • 映画『一月の声に歓びを刻め』 三島有紀子監督インタビュー

      ―映画の製作経緯をお聞きしたいです。 大阪の堂島が私のふるさとなんですけど、 いつか大阪で映画監督として、撮らなあかんなと思ってたんですけど、47年前のある事件が大きい存在で、なかなか撮れなかったんです。大阪を描いた時に、必ずその事件が浮かび上がってきてしまうと思ってたんで、なかなか手を出せなかったんです。でも、短編『IMPERIAL大阪堂島出入橋』(2022)で、家族ぐるみの付き合いやったあるレストランが、コロナ禍で取り壊されるということで、「これは映画で撮らなあかん」と

      • 『あはらまどかの静かな怒り』衣笠竜屯監督&川村正英プロデューサー&キャストインタビュー

        2022年末、私たち映画チア部神戸本部は全編神戸撮影の映画『あはらまどかの静かな怒り』の撮影現場を見学に伺いました。 それぞれの場面がどう撮られているのか、緊張感ある瞬間から和やかな時間まで多くの人が関わる撮影現場のすべてを見せていただき、とても貴重な経験でした。 本作は11月11日(土)から元町映画館にて1週間限定上映されます。そこで衣笠竜屯監督、川村正英プロデューサー、主演の西村花音さん、片山瑞貴さんを始めとする出演者の皆様にインタビューを行いました。映画鑑賞のお供にお

        • ウェス・アンダーソン監督最新作『アステロイド・シティ』を紹介!

           こんにちは!映画チア部の(あさひ)と(ゅぃ)です! 9月1日(金)に公開のウェス・アンダーソン監督の新作『アステロイド・シティ』の見どころをご紹介します!  今年の4月に東京で開催された『ウェス・アンダーソンすぎる風景展』でも、監督の映画にでてきそうな可愛くてフォトジェニックな風景や建物などが、若い世代を中心に巷で話題になっていましたね!今回の記事では、ビジュアルだけではない、ウェス・アンダーソン監督の映画の魅力をたっぷりお届けしたいと思います。 ネタバレはありませんので、

        映画『マリの話』高野監督インタビュー:常識に囚われない映画づくり

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          『釜石ラーメン物語』:今関あきよし監督インタビュー

          今回は公開中の映画(シアターセブン、シネマスコーレにて)『釜石ラーメン物語』の今関あきよし監督に取材させていただきました。 ―撮影の経緯を教えてください 釜石に最初に行ったのは2014年です。震災から3年経った時期でも釜石の町中に東日本大震災の傷跡が多々残っていたました。町には崩壊している部分があったり、仮設住宅があちこちに建てられている状況でした。なんで釜石に行ったかと言いますと、釜石の関係者の方から、最初は復興の手助けとして何か映画になるきっかけとなるものがないか、1

          『釜石ラーメン物語』:今関あきよし監督インタビュー

          『北風だったり、太陽だったり』『プレイヤーズ・トーク』森岡龍監督へのインタビュー

          映画チア部の(かず)です。 今回は、『北風だったり、太陽だったり』『プレイヤーズ・トーク』の森岡龍監督に取材をさせていただきました。 ―『北風だったり、太陽だったり』の製作経緯を教えてください 個人的に一昨年の年末に結婚したのですが、コロナ禍でいろんな人に報告できなかったものですから、映画を通して結婚報告できたらいいなという思いがありました。あと、「結婚をする」という過程それ自体が結構ドラマチックだなと思っていて、結婚にまつわる物語を作れないだろうかという思いもあり

          『北風だったり、太陽だったり』『プレイヤーズ・トーク』森岡龍監督へのインタビュー

          『同じ下着を着るふたりの女』キム・セイン監督へのインタビュー

          こんにちは! 映画チア部”神戸”の(かず)です。 今回は映画チア部”大阪”の(なつめ)と一緒に、『同じ下着を着るふたりの女』のキム・セイン監督にインタビューさせていただきました。 取材内容 ― よろしくお願いします。キム監督はどんな映画が好きですか? 昔は主人公が1人の映画が好きだったんですけど、今はいろんなキャラクターがいて、いろんな方向から見れる映画が好きです。でも、好きなジャンルも別に1個っていうわけじゃなくて、色々なジャンルが好きです。今回の映画もそういうところ

          『同じ下着を着るふたりの女』キム・セイン監督へのインタビュー

          7/21公開、『PLASTIC』宮崎大祐監督へのインタビュー

          映画チア部の(かず)です。 今回は、映画『PLASTIC』の宮崎大祐監督にインタビューしました。 記事の本編にはネタバレが含まれますが、映画のおもしろさを増幅させるものであると思います。どうぞ記事を読み終えた後に映画をお楽しみください。 ― 名古屋芸術大学の学生と一緒に撮影を行ったきっかけを教えてください 文化庁からコロナの助成金が降りる時期があったんです。それで、配給会社のboidと「その予算で音楽映画を撮りましょう」と話してたら、「来年まで待てば宮崎君が教えてる名古

          7/21公開、『PLASTIC』宮崎大祐監督へのインタビュー

          6/17(土)から、関西で順次公開の『ぼくたちの哲学教室』

          一人一人の意見を尊重することは、本当に大切だと思います。 しかし、日本では多数と違う意見は潰されることが多いように感じます。 だからこそ、多くの日本人に見ていただきたいです。 『ぼくたちの哲学教室』は、北アイルランド紛争を経験したベルファストの街にある、ホーリークロス小学校が舞台。北アイルランドの紛争は1960年代後半から1998年のベルファスト合意まで起こった、わずか25年前の話です。本作のキャッチコピーは「やられたら、やりかえす?それでいいの?」となっており、劇中では先

          6/17(土)から、関西で順次公開の『ぼくたちの哲学教室』

          4/7(金)公開『ザ・ホエール』を紹介!

          みなさんこんにちは! ついに新年度を迎え、期待に胸が膨らむ春ですね。 何か新しいことに挑戦してみたいと思っている映画好きの学生さん、ぜひこの機会に映画チア部へ入部してみませんか? 映画チア部は通年部員を募集しているので、興味のある方はいつでもお気軽にご連絡ください! 映画チア部神戸本部のTwitter・Instagramでは部員紹介や活動紹介、入部説明なども行っているのでぜひそちらもご覧ください! さて今回は、4/7(金)に公開されるA24の新作『ザ・ホエール』について

          4/7(金)公開『ザ・ホエール』を紹介!

          『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』阪元裕吾監督インタビュー!

          みなさんこんにちは! 映画チア部神戸本部の(えま)と(ユーキ)です! 3月24日(金)から『ベイビーわるきゅーれ』の待望の続編、『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』が公開されています。 関西ではkino cinema神戸国際、シネリーブル梅田などで絶賛上映中! 新年度の不安や緊張を吹き飛ばしてくれるような、たくさん笑える爽快アクション作品です。 ぜひ劇場で多くの方にご覧いただければと思います! 今回の記事では、映画チア部が行った阪元裕吾監督へのインタビューについてご紹介

          『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』阪元裕吾監督インタビュー!

          【インタビュー】『ある職場』舩橋淳監督|被害者に流れる時間とインターネットのスピード感

          こちらの記事は後編になります。 前編の記事はこちら↓ 時間が奪っていくもの 舩橋監督:映画の最後に統計を出してるんですけど、厚生労働省に寄せられるハラスメント被害の約半数45%が「その後何もしなかった」という統計結果が出ているんですね。それはなぜか。この映画を見てもらったらわかると思います。被害者は疲弊してしまうんです、時間と共に。この映画でも1回目の旅行と2回目の旅行の間に半年空いてるんですけど、1回目は早紀ちゃんは怒ってて自分の身に起こったことをちゃんと世の中に訴えて

          【インタビュー】『ある職場』舩橋淳監督|被害者に流れる時間とインターネットのスピード感

          【インタビュー】『ある職場』舩橋淳監督|時代の無意識を捉える

          現在でも大きな社会問題として日夜話題の絶えないセクシャル・ハラスメント。#MeToo運動をさらに一つの契機として、特に欧米ではそういった実態を告発する映画も増えてきている。 そんな中で公開されたある一本の映画はジェンダー後進国である日本の、あまりにもリアルでグロテスクなその現状をまざまざとスクリーンに映し出していた。『ある職場』。なんとも不穏なタイトルの本作、舩橋淳監督にオンラインインタビューを行いました。 取材・構成:おく 過渡期の日本をえぐり出す。 おく:よろしく

          【インタビュー】『ある職場』舩橋淳監督|時代の無意識を捉える

          ホロコーストから生き残る秘策とは…『ペルシャン・レッスン/戦場の教室』

          皆さんこんにちは! 映画チア部の(えま)と(ユーキ)です! 今年も残すところ僅かになってきました。今年の年間ベスト映画を決め始めているという方も多いと思いますが、本日ご紹介する映画『ペルシャンレッスン戦場の教室』を観るまで、ベストを決定するのは待ってください! 『ペルシャン・レッスン/戦場の教室』の主人公は、ペルシャ人だと装ったユダヤ人のジル。彼が架空のペルシャ語をナチスの将校コッホ大尉に教えることと引き換えに、ホロコーストを逃れようとしたという事実がベースになった映画で

          ホロコーストから生き残る秘策とは…『ペルシャン・レッスン/戦場の教室』

          【第44回ぴあフィルムフェスティバル in京都×映画チア部】作品紹介

          皆さん、こんにちは。 街は少しずつ冬の装いを見せ始め、マフラーを巻いて歩く人もちらほらと現れる季節になってきました。 そんな中、今年の1月に開催され、毎年、チア部も関わらせていただいているインディペンデント映画の祭典「ぴあフィルムフェスティバル」が今回も京都で開催されます!!! 場所は京都文化博物館 3階フィルムシアター 期間は11/19(土) ~ 11/27(日)の8日間(11/21(月)は休館) 1977年から続き、映画監督への登竜門とも呼ばれる自主映画のコンペテ

          【第44回ぴあフィルムフェスティバル in京都×映画チア部】作品紹介

          女性科学者の光と影『キュリー夫人/天才科学者の愛と情熱』

          みなさんこんにちは!最近すっかり寒くなって、今年も残りわずかとなりました。 もうすでに年間ベスト映画を何にしようか、毎日勝手に悩んでいる(ユーキ)です。映画チア部員の年間ベスト映画も発表する予定なので、そちらもお楽しみに! 今回は試写会で拝見した現在公開中の映画、『キュリー夫人/天才科学者の愛と情熱』をご紹介したいと思います。 キュリー夫人役を務めたのは『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイク。『パーフェクト・ケア』での活躍が記憶に新しい彼女の演技にご注目ください。 キ

          女性科学者の光と影『キュリー夫人/天才科学者の愛と情熱』