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『東京自転車節』

10月になっても、まだまだ暑い日が続いていますね。
みなさま、いかがお過ごしですか?

さて、コロナとの闘いが始まって早1年半。
様々な日常の当たり前が変わったことと思います。
外食する機会が減った一方で、Uber Eatsなどのデリバリーサービスを利用する機会は増えたのではないでしょうか?
街中でも配達員の方をよく見かけるようになりましたね。

今回紹介するのは、そんなUber Eats配達員のドキュメンタリー映画『東京自転車節』

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引用:https://eiga.com/movie/94844/gallery/13/

あらすじ

「ひいくんのあるく町」の青柳拓監督が、2020年緊急事態宣言下の東京で自らの自転車配達員としての活動を記録したドキュメント。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため緊急事態宣言が発出された2020年の東京。自転車配達員として働くことになった青柳は、スマートフォンとGo Proで自身の活動を記録していく。セルフドキュメンタリーを踏襲しながら、SNS動画の感覚でまとめあげた日常を記録した映像を通し、コロナ禍によって生まれた「新しい日常」とは何かを問いかけていく。

引用:https://eiga.com/movie/94844/ 

チア部員のレビュー

ここからは、一足先に本作を鑑賞したチア部員の感想をご紹介します!


この映画を見終えて、「なんでもとりあえずやってみよう!」という気持ちになりました。「Uberはつらそう!」や、「儲からない!」なんて考える前に、やってから言った方が説得力があるし、やってると良くしようと考えるし、とにかく今までやりたいけど、言い訳してやってこなかったことをやりたくなりました
(かず)


都市集中型の社会構築が進み、”都会”の生み出した”田舎”から仕事は消える。
その日を生き抜くために雨の中も風の中もひたすらカメラに映り続ける「顔」と、決して顔の映らない客との対比があまりに残酷でありながら、一方で横転した姿に声を掛けてくれたサラリーマンとの何気ない会話を映しとった夜がある。
そこにあるのは、資本主義のマップをでたらめに辿ることで見えてくる首都トーキョーのリアルな「人と人」像。肉体を使ってモノを運ぶという何百年も前から存在する「職業」に、人間の本質的な部分を見た気がしました。(おく)


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引用:https://eiga.com/movie/94844/gallery/6/

Uberの配達員は自転車で走るだけのバイトとか風切って走って楽そうなバイトって思ってたけど雨の日に注文多かったりタピオカだけの配達だったりチャリパンクしたりトラブルも多々あり、楽にお金稼げる仕事なんてないんだなと実感しました。それでもお客さんやお店に「ありがとうございます」「お疲れ様です」と挨拶することなど、丁寧に仕事をすることの大切さ
Uberの配達員だけでなくてお店の店員さんへの関わり方を考えさせられる作品でした。(あさひ)


文字通り汗水流してお金を稼ぐ様子が記録されているのだけど、これはただのUber Eats配達員体験記ではないのです。
冷たい東京という地だけでなく、コロナ禍という特殊な状況に陥った世界で薄れてしまった人との繋がりをなんとか感じようと探り、
やっぱり人は人と繋がって生きているんだと実感させてくれるヒューマンドキュメンタリーなんだと思います。(まっぴぃ)

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私自身、セルフドキュメンタリーというものを初めて観たのですが、よく見る日常の場面がカメラに収められているだけでなく、青柳監督の色々な感情が語られるので画面と話している感覚になって、観ていてとっても面白かったです。


スマホとGo Proだけで撮影された映画を映画館で観るのも、いつもと違う面白い体験ができそうですね!

映画『東京自転車節』は、現在、元町映画館にて1週間限定で上映中。

↓上映スケジュールはこちら。

↓『東京自転車節』の公式ホームページはこちら。


執筆:映画チア部神戸本部(まっぴぃ)

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