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【vol.4】ブレない自分であり続けるために

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<作品紹介>
アメリカを代表する絵本作家、ターシャ・テューダー。彼女の生誕100周年となる2015年、ターシャの多彩な世界を紹介する展覧会が開催され、2年をかけて日本全国を巡回、オープニングを飾った松屋銀座では13万人が来場し、全国動員累計38万人という記録を達成した。このメモリアルイヤーズのクライマックスとなるのが、本作『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』である。監督の松谷光絵が、10年間にわたり取材してきたターシャのリアルな姿。今回追加で撮影した新たな映像が加えられた。これまで撮影が許されなかった、書斎や洗面台などのプライベートスペースと、現在のテューダー家という非常に貴重な映像をカメラに収めることに成功したのだ。記念の年にふさわしい〈完全版〉の映画となって今、ターシャがスクリーンに蘇る。(出典:「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」公式サイト
<あらすじ>
米国バーモント州。雪深い山奥にある、18世紀風の農家コーギコテージがあった。まるで 絵本の世界に迷い込んだようなコテージには、コーギ犬と一緒に暖炉に温まり、絵を描く1 人の女性がいた。アメリカを代表する絵本作家、ターシャ・テューダー。70 年もの間、現役で活躍、離婚を経験し女手ひとつで4人の子供を育てあげた後は一人暮らしを謳歌した。 「思うとおりに生きてきた」と語るその人生は、決して平坦な道のりではなかった。そんな彼女の知られざるライフストーリーと、多くの人々を魅了する喜びにあふれた暮らしを映し出す。(出典:Filmarks

【※注意】この記事はネタバレを含んでいますので、気になる方は先に映画をご覧いただいた方が良いかもしれません。

どんなふうに一生を終えたいですか?

「人生の最期は、自分もこんなふうに生きたい」

映画を見終わったときにまず感じたこと、そして今はその夢を叶えるために自分の人生を設計し直しています。

この映画に出会った時は、経営者として文字通り命を削って働いていました。

とはいえ、仕事が順調だったのかといえば、そんなことはなくて

売上が上がっても「もっと頑張らなきゃ」「もっと売上を上げなきゃ」と、数字と見えないプレッシャーに追われ続ける毎日で、

自分に余裕がないものですから、部下にも強く当たったり怒鳴ってしまうなど、経営者としてはダメダメでした。

肉体的にも、精神的にも疲弊してヘトヘトだった自分は「癒し」を求めていたんだと思います。笑

そんな時に見つけたのがこの映画でした。

当時、ターシャさんのことは全然知らず、映画を見終わった後に調べて彼女の偉業を知りました。

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ターシャ・テューダー
アメリカでもっとも愛されている絵本作家のひとり。1915年、ボストンの名家に生まれる。父はライト兄弟と肩を並べる飛行機、ヨット、帆船などの設計・製造技師、母は肖像画家という、創造的才能溢れる両親のもとで、愛情豊かに育つ。9歳の時、両親が離婚し、コネティカット州の両親の親友の家に預けられるが、その家の型破りな気風に大きな影響を受けた。子供時代、旧姓で仕事をしていた母ロザモンド・テューダーの娘と紹介されることが多く、その流れで母の姓を名乗るようになる。

19世紀の農村の暮らしに憧れたターシャは、22歳の時、同じ思いのトマス・マクリーディと結婚。コネティカット州に数年暮らした後、ニューハンプシャー州に広大な農場を購入。多忙な農場生活のかたわら、花壇をつくり、工夫を凝らした年中行事や遊びで4人の子供を楽しませた。

結婚と同時に、夫の姪を主人公にした手作りの小型絵本が出版社に受け入れられ、絵本作家に。子供や身の回りの動物を題材にしたターシャの絵本は、当時の児童書界に新風を吹き込んだ。また現物をよく観察したリアルでやさしい筆致の絵が好まれ、農業に興味を失った夫が出て行った後は、絵本、さし絵、グリーティングカードの仕事で生活を支えた。

56歳の時、長年の夢だったバーモント州の山中に森に囲まれた荒れ地を購入。長男のセスに18世紀築の友人宅を模した家を建ててもらい、みずから「地上の楽園」と呼ぶ美しい庭をひとりでつくりあげ、自然に寄り添った生活を続けた。ここでの暮らしが本などで世に知られ、ターシャ流の庭づくり、シンプルライフ、前向きな生き方は、今も多くの人の手本になっている。(出典:「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」公式サイト

彼女は23歳で作家デビューし、コーギ犬が主人公の『コーギビルの村まつり』がベストセラーを記録。

児童書の普及に貢献した人物に贈られるレジャイナ・メダルなど数々の栄誉ある賞に輝きました。

それだけの偉業を成し遂げたにもかかわらず、彼女の生き方は常に等身大。

決して自分の実績や成功をひけらかすことなく、本当に自分の生きたいように人生を謳歌していました。

また、彼女の家は「アメリカのコテージガーデンの手本」と讃えられるほどたくさんの植物と自然に囲まれた美しいコテージに愛犬のコーギーと一緒に住んでいます。

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そんな、自分の生きたいように生きている彼女の姿をとても羨ましく思いました。

サラリーマンを辞めてビジネスの世界に飛び込んだ自分にとって、

「お金を稼がなければ、仕事を辞めた意味がない」

という考えは常に頭の中にあって、

それに、ビジネスの世界なので売上が小さいことで「マウンティングされたくない」「ナメられたくない」という気持ちもありました。

(売上額や資産額の大小で人を判断するような人はハッキリ言って微妙だと思いますが、ビジネスに限らずそのような人は世の中に一定数いますので、精神衛生を健康に保つためにできるだけ関わらないようにしています。笑)

そんな自分が、この映画を見て改めて

・何のために働いているのか
・なぜ稼ぐ必要があるのか?
・今の生き方は本当に望んでいる姿なのか

を考え直しました。

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そもそも私は、旅行にも大して行かないし、ハイブランドの服も買わないし、タワマンにも住まないし、予約困難店でご飯も食べないし、キャバクラにお金を使うこともしません。

なので、ほとんどお金を使うことがないんですね。

なので、ただただお金を稼いでも、

増えるのは税金の支払いだけ。笑

「マジで意味ないな、、、笑」

と、今までの人生と、望む人生のあまりのギャップに思わず笑ってしまいました。

もともと私は地方の田舎出身なので、小さい頃から自然に囲まれてくらいしていました。

裏山に山菜やタケノコを採りに行ったり、近くの川で釣りをしたり泳いだりして遊んでいた時のことを思い出すと、

お金をたくさん稼いで煌びやかな生活をしている自分よりも、そっちの方が自分らしさを感じられたんですね。

なので、ビジネスも含め思い切って人生の方向転換をすることにしました。

後悔のない人生を生き抜きたい

『死ぬ瞬間の5つの後悔』という本があります。

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この本は、緩和ケアの介護を長年つとめ、数多くの患者を看取った著者が、その経験を基にして書いたブログをまとめた本。26ヵ国語で翻訳され、世界中で読まれています。

この本によれば、私たちが死ぬ前に後悔することは

1:自分に正直な人生を生きればよかった
2:働きすぎなければよかった
3:思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
4:友人と連絡を取り続ければよかった
5:幸せをあきらめなければよかった

この5つだそうです。

どんなにお金を持っていても、社会的に成功者として認められても、みんな後悔することは同じなんですね。

とはいえ、後悔したくないからと言って今の環境を飛び出して新しい飛び込むのには、かなり勇気が要ります。

特に日本の場合は、よく言われるように「失敗に対して厳しすぎる風潮」があります。

だから何かを始める時も、失敗した時のことを想像して

お金がない
時間がない
人脈がない
知識・経験がない
技術・スキルがない
実績がない

など、さまざまな理由を考えてしまう人も多いでしょう。

私もそうでした。

会社を辞めても上手くいく保証はありませんでしたから、会社を辞めることは親には言いませんでした。

(実際に会社を辞めたことを両親に伝えたのは、辞めてから1年半ほど経ってから。笑)

おかげさまで今では生きていく上で特に不自由はないレベルにはなりました、でもその一方で、今の人生を続けていくことは「後悔する人生」になると思い方向転換することに決めました。

もしかしたら、これからは今よりも苦労も多く、経済的にも厳しい人生になるかもしれません。

でも、私が重要だと思うのは

「周りの意見に従うよりも、自分の気持ちに素直に生きること」

であり、

その結果生じる不都合は全て受け入れることが、後悔ない人生を送る秘訣なんじゃないかと思います。

「亀の甲より年の功」

という諺がありますが、先程の5つの後悔の中に

「もっとお金を稼げばよかった」
「もっと有名になればよかった」

という後悔がないということが、何より「お金」や「社会的成功」が個人の幸福とは遠いところにあるということなのではないかと思います。


▶︎「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」ダイジェスト

▶︎「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」公式サイト
http://tasha-movie.jp/

また、あなたのオススメ映画もあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。

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