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【vol.7】「手放す」ことで、人生は豊かになる

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<作品紹介>
フィンランド人の若者が、失恋をきっかけに、自分の持ちモノすべてをリセットして行なった365日の“ 実験”生活。監督・脚本・主演を務めたペトリ・ルーッカイネンの実体験から生まれた「とにかくやってみよう!」のアイディアが、映画という形になった。登場する家族や友人は全てホンモノ、ペトリを中心とするリアルな人間関係と日常生活に起こるドラマが、北欧ジャズシーンをリードするティモ・ラッシーのサックスに乗って、軽快に綴られていく。2013年のフィンランド公開時には、多数の“実験”フォロワーが生まれ、若者の間で一大ムーブメントとなった。(出典:「365日のシンプルライフ」公式サイト
<あらすじ>
ペトリは、毎日「自分にとって必要なモノ」を考えながら、倉庫から1つずつモノを選んでいく。自分のモノを一旦預けて、その中から選んでいくという行為は、過去の自分を否定せず、未来の自分につなげていくこと。その中で生まれてくる「幸せになるために、人生で大切なものは何か?」という問いが、自然と観る者に投げ掛けられ、ふとモノと自分の関係性を考えてみたくなる。この映画は、観るだけでは終わらず、“自分ごと”としていくことに醍醐味がある。「ムーミン」やサンタクロースの国として知られているフィンランドは、常に幸福度ランキングの上位で、世界有数のシンプルライフの国。自分でモノを作るD I Yやリペア・リユース・リサイクルは当たり前だ。2年前に始まった人気イベント「クリーニングデイ」のような、モノ・ヒト・コトを効率的に楽しく循環させる場など、サステナブルなシステムをデザインするのが上手い。フィンランド人はよく森に出かけ、夏はモノがないサマーハウス(これも自分で作る)でゆったりと過ごし、自分自身を取り戻すことを大事にしている。本作から垣間みることができるフィンランドのシンプルなライフスタイルには、私たちの暮らしを豊かにするヒントがある。(出典:「365日のシンプルライフ」公式サイト

【※注意】この記事はネタバレを含んでいますので、気になる方は先に映画をご覧いただいた方が良いかもしれません。

「手放す」ことで、人生は豊かになる

最近は日本でもミニマリズムがだいぶ浸透してきていますね。

ミニマリズム…完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、むしろそれらを必要最小限まで省略する表現スタイル(様式)。ミニマリスムとも表記される。「最小限主義」とも。「1950年代に彫刻や絵画の分野で芽を出していたとも、「1960年代に音楽・美術の分野で生まれ、ファッションにも導入された」ともされる。なおその起源が、中国からもたらされ日本で独自に発展した、禅に見出すことができるという論者もいる。枯山水や水墨画、茶室、盆栽などは、限られた空間や色彩の中に無限の世界を見出すミニマリズムである。しかし実際には、多くの国や地域の宗教が「質素」「清貧」を生活の理想としているため、あくまでも禅がその要素をいち早く芸術分野に取り入れ、明確に様式化させただけに留まる(しかしそれは非常に大きな功績であったことも事実である)。出典:ウィキペディア

スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグを始め、海外の有名な起業家や経営者はミニマリストの人も数多くいますし、

私も今はだいぶミニマリスト的な生活をするようになりました。

この映画の主人公のペトリは彼女に振られたのをキッカケにミニマリスト的な生活をスタートするのですが、そのやり方が面白くて4つのルールを自分に課します。

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(ペトリが生活を見直すために自分に1年間課したルール。出典:「365日のシンプルライフ」公式サイト


なので、最初の彼は服を着ていません。

初日は倉庫にコートを取りに向かうのですが、全裸なので途中で街の中にあるゴミ箱から新聞紙をとってそれで股間を覆いながら倉庫に向かいます。笑

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(出典:「365日のシンプルライフ」Facebook)

日本だったら逮捕されますが、そういう笑える場面もあったり、すごくいろんなことを考えさせられる映画でもあるので良かったら見てください。

ちなみに、Amazon Primeだとあと13日で公開終了するみたいなので、早めに試聴された方が良いかもしれません。

「手放す」ことで、人生は豊かになる

今回の映画を見て思ったのは、

人生において「手放す」って行為がとても重要で、しかも、これからもっと重要な役割を担うんじゃないかなってことです。

今は「モノ」も「情報」も過多と言われていて、

・何を選んで
・何を取り入れて
・何を手放すか

その取捨選択がすごく問われているような気がします。

何を選ぶかも重要ですが、私は「手放す」ことの方が重要だと思っていて、それは、手に入れるよりも手放す方がエネルギーが要るからです。

しかも、手に入れたものに

・大金をかけていたり
・たくさんの時間やエネルギーを費やしていたり
・思い入れが深かったり

すればするほど、手放すのは難しくなります。

でも、そのせいで抱き抱えたものを手放せなくて苦しんでいる人たちも多く見受けられます。

モノに限らず、

仕事なら「ツラくても我慢しなきゃいけないけない」と思って辞められなかったり、

人間関係なら「キライな人とも上手く付き合わないと」と思ってストレスを溜め続けたりってことが割とあると思うんです。

でもそんな事は全然なくて、むしろ手放すことで身軽になるわけですよね。

身軽になってスキマや空間が生まれるから、次のアイディアとかクリエイティビティも生まれてきます。

例えば知識も「たくさんインプットしたほうが良い」って風潮があると思うんですけど、私はそこまでは思っていなくて、

「塵も積もれば山となる」って諺はありますけど、塵はいくら積もっても所詮「塵」なわけで

やっぱり、「どんなものを詰め込むか」っていうのはすごく重要だと思うんですよね。

でも、何かを詰め込むには何かを捨てなければならない。

人生も常に自分をアップデートしていくことで、より良くなっていきますが、その時に

「所有しているものを自分のレベルに合わせて手放していく」

ってプロセスは人生を豊かにする上でも避けられないことだと思っていて、

だから手放す時期は絶対に来るものだと思うんですね。

でも、その時に上手く手放せなくて自分の未来や成長、ステップアップを妨げてしまっている人も多いのではないでしょうか。

こんなこと言ってる私は今でもそうですけど、手放すのは得意じゃないし、抱え込みやすい性格です。

それに、やっぱり抱え込むほうが楽じゃないですか。

「自分が我慢して穏便に済むなら、まぁいいか」

って経験を今までに数え切れないほど経験してきました。

でも今になって、それはやるべきじゃなかったし、もしそういう生き方をしているとしたら、できるだけ辞めたほうが良いと思います。

まだ余裕があるうちは良いですが、自分に余裕がなくなってくると

「自分はこんなに我慢しているのに、何で誰も気遣ってくれないの!」

と周りを責める気持ちが湧いてくるからです。

そして、そんな人と友好に付き合ってくれる人はいません。

精神衛生上も良くないし、人間関係など人生のあらゆる場面で悪影響を及ぼすので、

我慢するのではなく上手く手放したり、距離を置くほうがいいでしょう。

自分に合わなかったり、必要なかったり、ストレスを与えてくるものを手放せるようになると本当に生きるのがラクになります。

結果的にそれは

・収入とか
・仕事の結果とか
・人間関係とか
・精神的な肉体面的な健康とか

いろんなところに相乗効果も発揮します。

「映画」で脳に栄養を注ぐ

この映画の中でも最後に私の好きな

「所有とは責任でありモノは重荷になる。どんな重荷を背負うか、僕は自分で決める。」

というセリフがあります。

何を所有し手放すかは自分で決められますし、その取捨選択の積み重ねが人生を創り上げるワケですが、その取捨選択は私たちの「思考」の結果でもあります。

そして、思考は脳にどんな情報をインプットしているかに左右されます。

だから私は普段から映画を見るようにしています。

映画は、本当にたくさんの人、たくさんのお金、たくさんの時間、たくさんのエネルギーによって創られますし、

それだけ凝縮された素材を脳にインプットすることで、脳がより人生を豊かにしてくれる思考を生んでくれると考えています。

実際に映画を通してこれまで、

世の中の見方
人との接し方
物事の考え方
ビジネスのアイディア
生き方

など、本当にたくさんのことを教えてもらって人生が楽しくなりました。

今回の「365日のシンプルライフ」は、いろんなものを抱え込んで一杯一杯の人にとっては、人生を見直す1つの良い教材になると思うのでオススメです。

▶︎「365日のシンプルライフ」ダイジェスト


▶︎「365日のシンプルライフ」公式サイト


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