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メトロポリタン美術館展に行ってきた!!🇺🇸

久しぶりに美術展に行ってきました!!

毎年、年に3、4回は美術展に行っていたのですが、今年はコロナの感染が続いていたため美術展に行けてませんでした🥺
やっとコロナの感染者も少なくなり、ちょうど今メトロポリタン美術館展が日本で始まっていたので、久しぶりに素敵な絵の数々と会ってきました!!


メトロポリタン美術館は、ニューヨークの顔といえる超有名な美術館です。

1870年に創立され、先史時代から現代まで、5000年以上にわたる世界各地の文化遺産を所蔵しています。
今回の展覧会では西洋絵画の名画65点が展示されていました。
15世紀の初期ルネッサンスから19世紀のポスト印象派まで、お馴染みの巨匠達の作品に出会うことができます。


ちなみに私はこの夏に、メトロポリタン美術館のオンラインツアーに参加していました。💻✈️
そこでは、見られなかった絵を今回はたくさん、しかもリアルで見ることができました。

エル・グレコ、フェルメール、ルノワール、ゴッホなど、一度は耳にしたことのある有名な画家の素晴らしい作品がたくさんありました。
そして特に今回私が興味を持ったのは、女流画家の作品が2点あったことです。

18世紀後半のフランスでは、社会的制約を受けながらも、様々な分野で女性が活躍始めます。美術界にも画家を職業とする女性が現れたのです。
 

エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ル・ブラン
「ラ・シャトル伯爵夫人」


エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ル・ブランはフランスの画家。マリーアントワネットのお気に入りの画家でした。
今回展示されている作品「ラ・シャトル伯爵夫人」はフランス革命が勃発した1789年の作品であり、この後彼女は亡命を余儀なくされました。



マリー・ドニーズ・ヴィレール
「マリー・ジョゼフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ」


マリー・ドニーズ・ヴィレールはヴィジェ=ル・ブランの次世代の画家です。
アカデミー会員のアンヌ=ルイ・ジロデ・デ・ロシー=トリオゾンに絵画を学び、1799年から1814年の間にサロンに数回出品しています。
この作品は、長い間、新古典主義の巨匠ジャック=ルイ・ダビッドが作者だと考えられていましたが、20世紀半ばに疑問視され、1996年に研究者によってヴィレールの作であることがわかりました。
要素を絞った明晰な構図、逆光の効果の的確な描写などに確かな力量がうかがえます。

なぜ男性の作品と間違われたのでしょう?それは、女性の名前では売れないので、男性の作品にしていたようです……。
これって「若草物語」の作者のオルコットも同じですよね。オルコットの作品も20世紀半ばに研究者の手でオルコットの作と判明しました。同じく有名な小説家である「ジェーンエア」のシャーロット・ブロンテも男名で作品を書いていました。

歴史に埋もれた女性画家の作品はもっとあるのではないでしょうか?
作品がもっと発掘され、困難な時代に芸術に取り組んだ女性画家の業績が評価されればいいなと思います。


ポストカードの写真をnoteに載せましたが、絵は直接ゆっくりと見る方が、迫力や臨場感、想いが伝わってきます。
ぜひ美術館に足を運んで楽しむことをおすすめします!

執筆者、ゆこりん

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