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検証・参政党② 人は何故、陰謀論にハマるのか

 前回の記事、『私から見た「参政党」』の続きというか、補足というかの話です。

 前回も紹介した参政党立ち上げメンバーながら陰謀論に走る党に愛想が尽きて離脱したKAZUYA氏の釈明動画ですが、コチラのコメント欄を見ると、動画が出た1年前と今では書かれている内容が、真逆です。
 1年前は、KAZUYA氏ファンからの労いの言葉はもちろんですが、「それを党内で主張しなかったのか?」というKAZUYA氏経由で参政党に入党したと思われる方からのコメントも有りました。 が、ここ数カ月は・・・

◎すぐに「陰謀論」という言葉を出す人って…。
◎KAZUYAくん勉強足りなすぎ。世の流れ知らなすぎ
◎陰謀論には目を向けさせないという陰謀ですかね

 などという現在の参政党支持者からのものと思われる方からの批判コメントが溢れていて、まさにコレこそが参政党の立ち位置を表しています。

 こういった、陰謀論にひきつけられる人を対象に支持を集めるのって、非常にラク効果的な手段だとは思うのですが、成果が出なかった時に、一体どう “落とし前” をつける気なのでしょうかね・・・?


 さて、参政党がブレイクする前、KAZUYA氏が離脱する前の2021年1月に、久田将義さんと吉田豪さんの配信番組「噂のワイドショー」で陰謀論について語っていたのを思い出して、改めて聞いてみると現在に通じる発見が有りました。

 吉田豪さんによる、陰謀論にハマっていく人の心境を例えた言葉。 ギャンブルで大当たりする脳内麻薬がドバドバ分泌されるらしいですが、陰謀論にハマってる人も同じようにβエンドルフィンが出まくっている状態なのかもしれません。
 動画内で吉田豪さんは、

「ココロの隙間に何が入り込むか問題」

 を語っており、鬱や不安症、そして外部(世界情勢など)起因により自身のココロに隙間が生じた時に、それを埋めるものが何かによってその後の行動が大きく変わってしまうと見立てています。

 例えば震災が起きた2011年は、AKB48ももいろクローバーZ乃木坂46を始めとするアイドルが大人気になりました。 それは震災が起きたために出来たココロの隙間をアイドルが埋めてくれたという状況でした。
 ただコロナ禍に端を発するここ数年は、新型コロナの流行でそもそもアイドルが活動できなくなったせいで下火になり、またアイドルに限らず全てのエンタメが停滞に陥った中で台頭してきてしまったのが、陰謀論なのではないでしょうか。

 話を政治寄りに戻しますが、陰謀論の中心には「カリスマ的人物」が必ずいて、そういった方を盲信するコトで信者化し、更にハマりこんでしまうものですが、そういった場合は自らが調べて考えて陰謀論に辿り着いたように見えて結局はカリスマ的人物に自らの存在を依存してしまっているため、崩れる(崩す)のも簡単だったりするのですが、参政党の厄介なトコロは党の中心メンバーが複数いるためカリスマ的な要素が薄いコトと、党名の通り、一人一人が誰にも頼らぬ自分の意思で参加しているような体(てい)になっている点で、コレを崩すのは手間がかかってしまうのかもしれません。

 とにもかくにも、今度の参院選で一定の答えが出ます。 何度でも言いますが政治は、選挙は、究極のリアルです。 目に見えないものと戦うコトは何の意味も持ちません。 どうか “自分” という一人称と、目に映る現実世界とを照らし合わせた上で投票先を御判断いただきたいと願うばかりです。 ハイ・・・



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