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検証・参政党① 私から見た「参政党」

 参院選公示まで2週間と近づいて参りました。

 一向にムードが盛り上がらない中、日付だけが迫り、夏休みが終わりそうなのにその実感が無いまま溜まった宿題に手を付けたり手をつけなかったり見なかったコトにしたりしている、8月25日頃の中2の自分に似た心境で取材準備を進めている最近の私です。

 そんな中、今回の参院選でにわかに盛り上がっている、と、されるのが、参政党。 「と、される」と書いたのは、都市やネット界隈で盛り上がっているのは承知しているのですが、地方の田舎町に住んでいるとなかなかリアルには感じられないというのが正直なトコでございまして。

 なので実際に演説もリアルに聞いたコトないのでエラそうなコトは言えないなと思いつつも、ネットの盛り上がりや演説の動画を見れば大体の察しがつきます。 いくら末席中の末席を汚している身分とはいえ、こちとら1年半選挙取材を続けてきたんでね。

 と、いうコトで、私から見た参政党は、ひと言でいうと、

「流行り物」

 コレに尽きるかなぁ、と。 決してバカにしてるワケじゃないですよ。 何なら参政党こそが現在を映すだと思ってるぐらいで。

 コロナ禍、プーチンのウクライナ侵略、台頭する中国、台湾有事、右傾化する国内、陰謀論・・・ それらを全部ミキサーに入れてドロドロにして容器に移して固めたもの、それが参政党だと思っています。 もしこれでもバカにしていると感じられるなら・・・ 甘んじて受け入れましょう。

 とはいえ、参政党の結党は2020年。 その時から存在は知っていましたが、その頃ってこんなエクストリームな思想だったかなぁ? と思い、結党時のメンバーながら2021年に離脱した政治系YouTuberのKAZUYA氏は何を言っているのかなぁ? と動画を調べてみたところ、

 離党した2021年4月にこのような動画を出して理由を説明しており、その時点で、

「参政党が陰謀論に行ってしまったから」

 とハッキリと語っています。 この動画、是非見ていただきたいのですが、KAZUYA氏の主張は私には100のうち99は受け入れ難いものばかりですが、たったひとつ受け入れられるのがコチラになるかなぁと。

 この中で陰謀論が政治に持ち込まれるコトへの危険と矛盾を説明しているのですが、非常に簡潔かつ分かりやすく語っており、政治系の配信者として約10年続けてきた実力は伊達ではない、サスガだなぁと思った次第です。

 やっぱり選挙って、政治って、自らの生活に直結する究極のリアルだと思うのですよ。 そこを見誤って、無駄に主語を大きくしたり目に見えないモノと闘っても仕方が無いと思うのです。 それでも参政党が人気だというのは、コロナ禍や戦争で世界が不安に包まれて解決策が分からない中で、不安や怒りの対象を目に見えないものに向けてしまうというのが、まさに2022年のトレンドなんだろうなぁ、と私には見えます。

 物事の結論を目に見えないものによる陰謀とすると、思考がそこで停止し、万物の事象をそれで結論付けるコトが出来るので、ラクなのですよね。
 ただ、もう一度言いますが政治や選挙は究極のリアルであり、そんなラクな思想に陥るのは、私から見たら “逃げ” にしか見えません。 現状を変えたいと思うのなら、もっとリアルな世界で現実と向き合い、思考を止めずに考え続けるコトが大事だと私は思いますし、だからこそ私は選挙取材を続けています。 

究極のリアルを、ひとりでも多くの方に届けるために。

 ただ私から見ても現在の参政党の勢いは脅威であり、議席獲得、もしくは政党要件の得票率2%のいずれかは達成するのではないか、と見えます。
 逆に言えば、参政党が2022年のトレンドだとするならば、今回の参院選で結果が出ず完敗したならば、下手したら党が空中分解するのではないか? とも見立てています。

 ハヤリスタリ。 急激に盛り上がったものは急激に萎むというのが世の常です。 れいわ新選組だってN国だって2019年の参院選で議席獲得という結果をだしたからこそ現在も続けていられるワケで。 ここで結果が出ないと “信者” と化している支持者は一気に醒めて離れていきますよ。
 それは2019年の参院選当時に、れいわ信者になっていて5議席獲得を全く疑わなかった私が2議席&山本太郎氏落選という結果を見て、そのアト段々と支持から離れて行った経験が有るので。 経験者は語る、です。

 参政党は私が取材を予定しているする選挙区でも候補者をたてており、街頭演説に遭遇できるかどうか分かりませんが、可能な限り取材していこうと考えておりますので、お楽しみにまっていただけると嬉しいです。


さぁ、この原稿を載せたら、取材準備を続けようっと。




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