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今週の選挙(2023 11.19投票)

 今週は国政に直接影響を及ぼすような選挙は無いかもしれませんが、選挙クラスタ好みに味付けされた選挙が有り、地方選挙好きの方は是非読んでいただきたい内容となっています。

 なお、“オレンジ” については最後にまとめて紹介しております旨、御了承下さい。




◆【取材予定】長野県・飯島町長選挙

 3期目を目指す現職に元副町長が挑む、8年ぶりの選挙です。

 2015年に町長に初当選後、最初の議会で副町長に就任したのが新人候補。 町長の1期目を副町長としてサポートし、2019年末に任期満了で退任していますが、副町長の意志というよりも2期目に入った町長が次の人に入れ替えたという側面が有るとのウワサが。
 4年の時を経て候補者として相対するコトになった両者。 決着や如何に。


◆【取材予定】長野県・南相木村長選挙

 3期目を目指す現職に前の村長が挑む8年ぶりの選挙です。

 8年前に立場を逆にして一騎打ちを戦い現村長が初当選をしましたが、その時の票差が約100票(14ポイント差)ついているトコロを見る限り現職有利に見えますが、ダイレクトリマッチ(4年後に再戦)ではなく無投票当選を挟んで8年ぶりの対決となっているのが構図に影響が有るのか、その辺りを注目したいな、と。

 以上2件。 最近心身の調子が良くないため断言は出来ませんが、どうにか取材に行こうと思っています。 その際はツイキャス等で配信しますので宜しければご覧いただき「お茶爆」などによるアイテムで取材費に御協力いただければ幸いです。

 では、他の選挙も見ていきましょう。


◎山形県・鮭川村議会議員選挙(定数10/11人)

 現職7人、新人4人が立候補した全員無所属の選挙。 女性候補は2人です。

 政党候補が出ていない議員選挙は構図が掴めないため、あまり取り上げないのですが、今回取り上げたのは候補者に女性の「絵本作家」が出ているからでありまして。
 新庄市の西側に位置し居住地の殆どが山間部。 交通も奥羽本線が村内の北東部をかすめる程度の村に明らかに異質な議員が誕生するのかを注目しています。
 そしてもう一人、29歳にし3度目の選挙に挑む新人候補がいます。 その方は前回の本選に25歳で立候補し次点落選。 次に昨年の補選にも立候補し次点落選(定数1)している方で、定数プラス1という構図の中で三度目の正直となるか、注目です(※ただし過去2戦も “定数プラス1” でした…)


◎栃木県・大田原市議会議員選挙(定数21/25人)

 現職15人、元職3人、新人7人が立候補し、政党別では政党別では公明が2人、立憲と共産が1人ずつ立てた選挙。 女性候補は4人です。

 現在の会派構成はご覧のようになっており、公明党は自民系議員を1人加えて会派を結成。 立憲と共産は1人しかいないため無会派となっており、この構成は改選後も変わらないと思われます。
 立憲候補は前回10位で共産候補は前回20位。 共産候補は過去に衆院選に駆り出されたコトも有る方ですが今回はピンチかもしれません。 議席を死守できるでしょうか。


◎千葉県・我孫子市議会議員選挙(定数24/29人)

 現職20人、元職1人、新人8人が立候補し、政党別では自民公明が4人ずつ、共産と維新が2人ずつ、立憲が1人出している選挙。 女性候補は6人です。

 我孫子市議会は2人以上で会派が結成できるようで、維新は既に2人いるのですが何故か無会派の1人と別の会派に入った1人に分かれています。 何が有ったか知りませんが改選後には維新会派を結成するのでしょうか。
 共産は前回13位と15位。 1人が新人(69歳)に入れ替わる中、議席と会派を維持できるか気になります。

 そして、私が取り上げなければならないのは自民系無所属の澤田敦士候補。 彼はプロレスラーなので完全な私の「案件」となります。

 柔道の選手(講道館柔道四段)として世田谷学園 ー 明治大学(主将)という黄金ルートを進み、卒業後は先輩である小川直也の道場に入門し、その流れでアントニオ猪木が当時旗揚げした「IGF」という団体でプロレスデビューし、2008年には業界最高権威の「プロレス大賞」で新人賞を取った経歴の持ち主です。 が、

 当時のプロレス界は未だ総合格闘技との棲み分けが出来ておらず、両方の面白くない部分を抽出し煮詰めたような試合が横行していた時代。 その代表格がIGFで、そこでデビューした澤田選手も、まぁ試合が “しょっぱい” んだ! なので私は彼に対して良い印象は全く無いのですが、プロレスに限界を感じた彼が師匠の猪木さんの上っ面だけを真似る形で我孫子市議選に出馬したのが2015年。 そこから2期務め3選を目指しているのですが、

 毎回毎回危ないと言われ、猪木さんが応援に入ってやっとこさ当選してきたのが澤田候補。 今回は猪木さんが亡くなって初の選挙戦となりますが、猪木さんのパネルを飾るなど相変わらず猪木さん頼みの選挙をしている彼には嫌悪感しか有りません。 しかも上記記事に書かれているところによると実績にひとつとして挙げているのが、

「お笑いコンビ「8.6秒バズーカー」のはまやねんのキッチンカーを我孫子のシンボル・手賀沼に招へいしたことは大きな話題になった。「独自のルートを使って、にぎわいの創出につなげてきました」と、

 らしく、スポーツ面の貢献も有るとはいえ、それだったら別に彼じゃなくてもイイんじゃないかなぁ、と思ったりします。
 あくまでプロレスヲタとしての私個人の意見でありますが、私なら絶対に入れませんね。 さて、どうなるでしょうか。


◎千葉県・白子町議会議員選挙(定数14/17人)

 現職10人、新人7人が立候補し、政党別では公明と共産が1人ずつ出している選挙。 女性候補は2人です。

 共産候補は前回12位。 前回は1人落選の選挙でしたが今回は3人落選します。 更に前回は唯一の女性候補でしたが今回は新人が1人立候補してきました。 厳しさが増したように見えますが勝ち抜くコトは出来るでしょうか。


◎奈良県・御杖村長選挙

 3期目を目指す現職に大学非常勤講師の新人が挑む一騎打ちです。

 非常勤講師の女性候補が奈良県の山間部の村(しかも東隣は三重県)に新しい風を吹かせられるかどうかが見どころですが、この方は今年8月に移住したばかりで現在も東京都の往復生活を送っているとのコト。「しがらみのない立場から新しい目線で」と訴えているようですが、果たしてそれが人口1,500人を切った自治体の有権者に受け入れられるでしょうか。


◎山口県・長門市長選挙

 2期目を目指す現職に自公推薦を受ける市の教育委員会部長を務めていた新人が挑む一騎打ちです。

 日本有数の保守王国であり、且つ安倍元総理の出身地である長門市で自公が新人に推薦を出すというコトは、野党系の現職だ! というコトは勿論なく、原因は「保守分裂」です。

 詳しくはコチラをじっくり読んでいただきたいのですが、簡単に言えば安倍さんが亡くなったアト長門市の安倍派がゴタゴタバタバタし始め、それに乗じて林芳正氏のチカラが強くなってきた自民山口県連が現職の推薦願を蹴り新人一人の推薦を決め、それに公明と連合もついてきたという構図です。
 ただ現職が安倍派なら新人を擁立した前市長や県議も安倍派というややこしい構図で選挙後に何がどう変わるのか分かりませんが、いずれにせよ山口県内で安倍さんの威光は確実に弱まっているコトは確かなようです。
 結果がどうこうよりも政局が好きな方にとっては、たまらない選挙かと。


◎徳島県・阿南市長選挙

 2期目を目指す現職に元県議と会社経営の新人2人が挑む選挙です。

 前回の選挙で現職を大接戦の末に振り切り初当選を果たした現職。 基本的に “二期目を目指す現職” は盤石なハズで無投票でもおかしくない中、2人も候補が出てくるというのは前回、大接戦だった残り火が消えていなかったのでしょう。
 前市長は新進党→自由党所属の衆院議員だった方。 その方を破った新人は市議当選1期目途中で市長選に挑み、若さと勢いで5期目を狙った現職を破った方。 SNSを見ると “あの” 中田宏氏と2shotの画像が載っていますが、県内の国政議員との繋がりはサスガに市議1期のキャリアだった当時では構築できていなかったのでしょう。
 そんな現職に挑んできた元県議はバリバリの自民系。 県議を2期務めていましたが今年の県議選には出馬せず市長選に照準を合わせていたものと思われます。 自民の組織力を生かした選挙戦をしているようですが、それよりも気になるのが現職を批判する怪文書が市内全戸に撒かれたというコトと、「どないぞせなアカン!」という、ふた昔前に流行ったキャッチコピーを堂々と使うセンス。 そして、

・総額50億円規模の物価・燃料高騰対策!
・全世帯に10万円を現金給付!
・18歳未満のお子様には1人3万円を加算!

 という大風呂敷を広げに広げまくった公約です。 現金給付で票を釣るという戦略も、ひと昔前に流行ったもので且つ当選後に撤回した首長も多く見られる中でコレを掲げるセンス。 私にはどうも胡散臭く見えるのですが、市民はどちらを決断するか。 そしてもし両者で大接戦になったら鍵を握るのは会社経営の候補の得票数になるので、選挙クラスタにとってはたまらない選挙ではないでしょうか。


※今週の参政党

 今週は茨城県の小美玉市議選と埼玉県の桶川市議選に候補者を立ててきました。

(クリックやタップで拡大してご覧ください)

 「11.11独裁記念日」以来、応援演説をほぼ一人で担うコトになった神谷代表は小美玉市には告示日に入り、桶川市には投票日前日に入るようです。
 党中央で内ゲバが起きまくった結果、神谷独裁体制が敷かれているコトは、この記事をご覧の皆様にとっては御存知でしょうが、世間的には支持率1%台の国政政党でしかなく、党のゴタゴタなど多くの有権者には良くも悪くも届かない話なので地方選挙には “今のところ” 影響が及ぶコトは無いでしょう。 候補者自身の資質と他候補とのバランス(年齢、男女比など)がカギになるのでしょう。
 ただ、いずれ神谷代表一人では手が回らなくなるのは明らかで、どこかのタイミングで “ボカーーーン!” といくでしょうから、そうなる前に地方議員を増やしておいた方が党にとってはイイと思われます。

 まぁ、支持者にとって参政党は「ノアの箱舟」のような存在なのでしょうが私には「タイタニック号」にしか見えないので、降りれるうちに降りた方が良いとは思いますが・・・


以上となります。
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます。



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