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読み聞かせした本(41)『ひまわりのおか』2024年3月

小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。

読んだ本 『ひまわりのおか』  文 ひまわりをうえた八人のお母さんと葉方丹  松成真理子 絵   岩崎書店

選んだ理由

・3月11日の週に東日本大震災の本を読もうと思ったから。
・震災・防災関連の本は折りに触れ何度でも繰り返し紹介したい。
・3月11日(月)産経新聞の一面に『東日本大震災13年 子ども失った夫妻 宮城・石巻 娘とともに、力強く、能登思う』という記事があった。この鈴木さんがこの本のお母さんのうちの一人だったので、記事と合わせて紹介したいと思った。
・死者1万5900人、行方不明者2520人、と新聞の記事にある。ただの数字だけではなく、一人ひとり、それぞれの人生があったことを感じてもらいたいと思った。

子どもの反応

・「今日は3月11日です。」と話始めたら、「東日本大震災」とすぐに反応があった。
・産経新聞1面の新聞記事の死者、行方不明者、震災関連死、避難者、の数を読み上げるとシーンとなっていった。
・産経新聞14〜15面を紹介し、いくつかの写真を説明した。『13年前に(小学4年)支援物資に助けてもらいました ひとりじゃないよ』と書いた方は大人になって保育士になったと想像できる。そのことを話すと、13年という月日をイメージでききたようだ。
・絵本に出てくる大川小学校を知っている子もいた。
・お母さんたちの気持ちがストレートに伝わったようだ。
・著名な方の訃報が続いたこともあり、死ぬってどういうことなんだろうと考えて、夜寝られなかったと言いに来た子がいた。
・カウンターに本を置いておくと、絵本のあとがきの部分にある『お母さんたちからの手紙』を読んで、「泣きそうになった」とこっそり言いに来た子がいた。

まとめ

避難訓練や、調べ学習などでも、防災の大切さを子どもたちは日々学んでいる。日本で生活する以上、どこに住んでいても地震や自然災害のおそれはある。色々な方の思いを受け継ぎつつ、自分に何ができるのかを考え続けていきたい。


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