手相を見てもらったあと宗教勧誘についていった話
別に宗教の良し悪しを語る話ではないです。
最近はめっきりないのだけれど、昔僕には「手相を見せてください」コールがよくかかっていた。
相手のやり方としては、
・ターミナル駅で手相の勉強中なので手相を見せてもらっていいですかと声をかける。
・手相を見ることになったら、ある程度の手相の知識でほめちぎってくる。
・少し心が開かれて来たら、悩んでないですかなどゆさぶりをかけてきて、この手相は今が転換期と言ってくる。
・そしてこの転換期で今後の人生の運気が高い位置になるか低い位置になるかが決まるとさらにたたみかけられる。
・この転換期を他人に相談すると運気がさがるというウルトラCを決めてくる。
・いつのまにかもう一人ついてマークされる。
・良かったら師匠のお話を・・・
→宗教勧誘になってる
ってな具合だ。
ちなみにここまでで大体30分~1時間とがっつりである。
暇なときは、ほめちぎられていい気分になるために手相を見てもらうのに付き合っていた。
ある日、時間があった僕は、どれ師匠のところまでついて行ってみるか、と思った。
そして手相を見てもらった後、恒例の「師匠のところへ・・・」という言葉のままにほいほいついていく。
20分程度歩き、とある建物に通された。
まずお菓子とお茶が出された。大丈夫だと思うが、なんか入っていても嫌なので口にせず。
そして師匠を含め3人に囲まれる。転換期だ、悩みはないか、悩みはないかとどんどんつっこまれるが、「それは心の持ちようでしょう。」と毅然とした態度を貫く。これで2時間経過。
一旦師匠ともう一人が離れ、僕をつれてきた若い男性と二人きりになった。
僕は若い男性に「何でこちらの宗教に入られたのですか。」と尋ねた。
男性「僕は元々母親が入っていた○○だったのですが、父が別の宗教に入って喧嘩が絶えなくなって病んでしまって・・・」
僕「あー、家庭内宗教戦争みたいになったんですね。」
男性「そうなんです!!そして、家を飛び出してこちらの宗教に入ったんです。この宗教はそういう争いはしないんです。」
僕「そ、そうですか。」(結局、何かに入信するんかい!!もう家族円満無理やろ!!)
むしろ自分がカウンセリングみたいなことしていたら、師匠ともう一人の人が作戦会議を終えたのか戻ってきてまた話し出した。
師匠「みんなのために何かできると思いませんか?」
今度はボランティア精神に訴えかけてきた。
僕「僕は、働いて税金を納めています。税金は公共のために使われているはずです。失礼ですが勧誘してる時間があったら働かれたほうが良いのではないですか?」
師匠「皆さん自分の時間でそれぞれ勉強しているのです。」
僕「じゃあ、その時間別の勉強して開発するなり国選弁護人になるなりしたほうが社会に貢献できるんじゃないですか。」
師匠「あなたは論破しにこちらにいらしたのですか。」
僕「話を聞きに来ただけですが、もう夜になりましたし帰りますね。」
師匠「わかりました。」
こうして3時間以上もの滞在の後帰ったのであった。手相見てもらってからの合計時間にしたら5時間ほど。
宗教の勧誘って根気がいるなぁと思うのであった。
ちなみに最初の男性は税金を払ってはいなかった。
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