「何を見た」私の感覚は正しいのかを知りたい。スネーク・ハンターへの招待状
私が体感したことを正直に述べたい。私は自分に何が起こったのかを皆さんに説明しなければならない義務がある。
今から述べることと、同じ体感をしてくれる人を求めています。本気です。こんなに初めて人を求めているのも初めてのことです。どう思うのか、語り合いたいのです。とにかく、出来るだけ小さな感情も丁寧に述べるので、お読みください。
いったい私は何を見たんだ
これが、最初の感情なのです。偽りもなく最初の感情です。見続けてしまうのです。見ている時の感情はほぼ無です。見終わったあとに襲ってくるのが、いったい私は何を見たんだです。
私は、この感情を人に説明しようと試みました。私が人に言えた事実は、たったの一言でした。
ヘビを捕まえるだけ
それだけで事済むのに、私が見た時間は41分×4話=164分になる。
164分ヘビを捕まえるだけの映像を見た。私へのオススメとPrime Videoから案内されたドキュメンタリー「スネーク・ハンター」が表示された。
普段からドキュメンタリーを好む私にピッタリだと思っていた。私はPrime Videoにちゃんとお礼を伝えた。
「いつもありがとね。君が僕を知ってくれているから、僕は楽しめる。僕はいつの間にか君に頼りっぱなしだ。見てみるよ」
現在、私より私のことを知っているのは家族よりもPrime Videoの中の人だと思っている。
私は、薦められるがままに「スネーク・ハンター」を見た。
外来種のビルマニシキヘビが繁殖し、生態系の頂点に立ってしまい9割の在来種が食い荒らされてしまっているという。州はヘビの捕獲に賞金を設定しハンター達に自然を取り戻してもらおうとしていた。
その、ドキュメンタリーだ。
私は、初めて見た時に圧倒的な自然の世界とそこに君臨するビルマニシキヘビ。そしてそこに立ち向かう集結したハンターに心躍り、その激闘に感動した。
何より、フロリダ州エバーグリーズの自然は美しく、その自然の風景やありかたを見ているだけでも癒される。そこに次々に現れるヘビを捕獲する男5人の勇姿に拍手を送った。
とんでもない41分を過ごした。私はこの感動をとにかく息子に伝えたいと思った。
「なぁ。スゲーの見つけた。ヘビを捕まえるんだ」
息子は、私の興奮を悟り逡巡しながらも一緒に見てくれることになった。私は、ヘビを捕獲する度に息子と一緒にハイタッチしようと考えていた。
しばらく見ていると、息子がある一言を私に告げた。
「お父さん。これ、全部同じヘビに見えない?」
ハイタッチもせずに、大人ぶって大人の私より冷めた発言をする息子にヘビを巻き付かせてやろうかと思ったのだが、この一言が純粋に楽しんでいた私に一つの引っ掛かりを与えた。
息子は、どうして同じヘビだと思ったのか。
いつの間にか私は、その謎を追いかけるハンターになっていた。
地元のスネーク・ハンターのビルは、ルイジアナ州からハンターを召集した。ブルースとザック、そしてトロイと息子のチェイスだ。
続々と集結する仲間を見返していると最初は気付かなかった違和感を覚える。
※以後、関西弁に憧れる関東人のツッコミをお読みください。出来れば関西弁の女子に読んでもらいたいです。
ブルース。お前なんで裸にオーバーオールやねん。
湿地や沼地、ジャングルにも見えるような場所に裸のオーバーオールの長髪。これ、絶対ヤバいやん。なのに、誰も注意しないのだ。それよりもよく見ると、他の仲間にも半袖いるやん。
ビルは、集まった仲間にこう告げる。
「手分けして探そう」
そうして、3班に分かれる。
2人、2人、1人だ。
なんで6人にしないねん‼️1人って‼️
仲間がビルに不安そうに訪ねる。
「どうやって捕獲したらいい?」
ビルは、どや顔で語る。
「素手さ」
素手かい‼️最新鋭装置って素手かい‼️
そして、デジャヴのように毎回繰り返される捕獲劇。
「しっぽを持て、引きずり出せ、気を引け、今だ頭を押さえろ」
素手で頭を捕み土嚢袋へ投げ込む。そして、何度も入るインサートでその時の戦いの様子を冷静にインタビュー形式で振り返る。
「あの時は、噛まれるかと思ったよ。あんな凶暴なやつは見たことなかったよ」
いや、毎回おんなじ格闘やん。毎回危ない言うとるやん。
彼らは、「生態系を守るために戦っている」と入る字幕。捕獲する度に、「大金ゲットだぜ」とハイタッチするハンター。
道に迷いながらもヘビが出たら捕獲。だいたい40kgほどの重さだから木に袋ごと吊るして置いていこうと先に進む。
そこ道に迷ってたんちゃうんかい‼️
「その頃、15キロ先のポイントでは」と語るナレーション。15キロ先と言われても全く同じ景色のようにも見えてしまう謎。
夜の狩りでは「皆の声が聞こえる範囲で動くんだ。迷ったらおしまいだ」と語ったそばからヘビを見つけてはしゃいでしまい、案の定一人はぐれる息子のチェイス。
皆が、チェイスを探して2時間。見つからずアジトへ帰ると戻っているチェイス。
最新鋭装置の連絡手段持とうや‼️
「母さんに何て言えば良いかわからなかったよ」
と語る父親トロイ。
ヘビを食べようと料理してみるが、
「タイヤ食べてるみたいだ」
と言う感想。
私は、いったい最初何に感動していたのだろうか。だが、自然に存在するヘビはやはりとても美しい。圧倒的な存在感と美しさ。
そして、たまに噛まれるハンター。
素手やめい‼️
「感染症が心配だが、俺は捕獲を続ける」
と、言う。
素手やめい‼️
挙げたらキリがない。だけど、4m近いヘビを一日で20匹くらい捕獲する。一匹400ドルくらいだ。
大自然の画力が凄すぎて、字幕無しの想像コントでも何の問題もない。要するに、同じヘビだろうが、そうでなかろうが全く関係ないのだ。
これはドキュメンタリーなのか、エンターテイメントなのかハッキリと分からないのだ。そもそも、本当にフロリダ州なのかも分からない。
でも、見ちゃうのだ。説明出来ない。
ヘビを捕まえるだけ。
それだけなのに、面白い。
4話まで見終わったら一つ気付いた。
シーズン2もあるやん‼️
これは、世界で私と同じ気持ちの人がいるはずだ。
全く何も考えずにただ見るという時間は、いったいどれくらいぶりだろうと思った。誰かお願いいたします。本当に見てほしい。そしていったいどう感じたか教えてほしい。
初めてここで記事を書いている仲間に頼りたい。誰か見て感想を書いてくれないだろうか。
私にアンサーをくれないだろうか。
私の感覚の正体が知りたいのです。
いったい私は何を見たのか教えてほしいのだ。
ただヘビを捕まえるだけを体感してほしい。
面白いのか知りたいのです。
なんのはなしですか
こんな気持ちにしてくれてありがとう。
スネーク・ハンターへ。
来年の先取りに、巳を捕まえてみてはいかがだろうか。
自分に何が書けるか、何を求めているか、探している途中ですが、サポートいただいたお気持ちは、忘れずに活かしたいと思っています。