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なんのはなしですか

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なんのはなしかわからない。だけど、重要なものなんて判断は誰にも出来ないでしょ。そんなはなし。
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2023年7月の記事一覧

夏のはじまりに、その正体不明の正体をアブラカタブラと唱えた友人。

夏のはじまりに、その正体不明の正体をアブラカタブラと唱えた友人。

正体がわからないモノに惹かれるのは、なにも私だけじゃないだろう。これを読んでくれる人にもお伝えしたい。

その日、友人の仕事を手伝っていた私が見た温度計は37℃を指していた。

普段から外仕事を生業としている私は、外仕事が嫌いではないが、最近はあまりの暑さに年齢と共に少々軀がついていかなくなっている気がしている。そして、それを隠すように無駄に張り切ったりしている。

どうしてわざわざ仕事が休みの日

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左と右の関係を探っていたら重要な発見をした。僕の心が露になり、それを皆に伝えなければならないと感じた。

左と右の関係を探っていたら重要な発見をした。僕の心が露になり、それを皆に伝えなければならないと感じた。

21時まで開館している図書館に司書がいる。僕はそこにもう5年ほど通い詰めている。僕と司書が仲良くなるには充分な時間だった。ほとんど人がいなくなった閉館近くの時間に現れ、近代文学を借りまくる中年の姿は記憶しやすかったのだろうと自分でも思う。

利用者で僕だけと仲が良いのかは知らないが、「だけ」と思う方が、通う理由になるのも事実だ。司書の年齢は、僕と変わらないか少し下に思われた。

いつものように、指

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東京ドームの野球観戦にはレモンサワー。人生模様の裏表は僕の変化へ続く次の25年へ。

東京ドームの野球観戦にはレモンサワー。人生模様の裏表は僕の変化へ続く次の25年へ。

「なるほど。では、君の新しい名前をお祝いしに一緒にベースボールへ繰り出そうではないか」

彼は東京ドームへ向かう車の中で運転しながら僕にそう言った。

僕は、今後僕を名前で呼ぶ時は「コニシ」と呼んで欲しいと彼にお願いしていた。僕にも40年近く慣れ親しんだ名前が存在していたのは確かである。だが僕の本名は、あだ名すらもその呼びやすい名字のために「ちゃん」を付けただけの簡易的なものだった。名字で呼ばれ続

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上半期を終えた躍年は、下半期にさらに躍年を味わえる助走になったのか

上半期を終えた躍年は、下半期にさらに躍年を味わえる助走になったのか

3ヵ月ごとに今年を振り返る。それは、選ばれた者にしか訪れない。今年は厄年ならぬ躍年の貴重な一年だからだ。目一杯味わいたい。気付けば半年経過した。今年も色々あったと思うようにしている。何もないなんて、面白くないことは言わないことにしている。

悪くないね。

私は、ここのところハリー・ポッターのせいで連日魔法の世界へ通っている。それはどうしようもないことだ。つい手を伸ばして振り返ってしまったがために

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