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お星様の恋

夕日が沈む頃

世界の色がワントーン暗くなる

夜の訪れと共に

地球もほんの少し色を落とす

まるで少し寂しくなったみたいに

地球も寂しくなるのかな

この地球に感情があるのなら

もしかしたら寂しいと思うのかもしれない

太陽がいる時

この地球は色濃く明るい

まるで好きな人の前で

お化粧をした女の子のように

そして好きな人が居なくなると共に

化粧を落としてワントーン寂しくなる

もしも地球に恋心があるのなら

太陽に恋をしているのなら

こんな物語が出来そうだね

地球は君みたいだね

太陽みたいなアイツに恋焦がれて

一生懸命努力して

あいつがいない所では

ワントーン落としたすっぴんでさ

僕に向かって恋愛相談

僕は君の願いを聞いてあげる

お星様みたいなものかな

まぁ間違っちゃいないか

でもね

君には言えないんだけど

僕は地球に恋をしてるんだ

太陽に振り向いてもらうために頑張る君

そんな君に恋してるんだ

まぁかないっこないんだけどさ

皮肉なことに

お星様はみんなの願いを叶えることは出来ても

自分の願いは叶えてあげられないんだ

何せ君は地球と太陽の間でひっそり輝く

星屑には興味なんてないみたいだしさ

まぁ君が太陽とどうなろうと

僕は応援するよ

でももしも君が失敗して

トーンがすごく落ち込んでしまった時は

僕が太陽になれるように頑張るよ

だって好きだから

微力なお星様の光を頑張って

もっともっと輝かせるから

朝日が昇る

世界がワントーン明るく色づく

今日もまた君は綺麗になるんだろうな

あいつのために

地球が太陽を祝福するみたいに

君もあいつを心待ちにしているんだろうな

世界が色づく時

お星様は空の青さに消えてしまう

ここはもう2人だけの世界

僕の付け入る隙は無い

でもさそれでもさ

好きなんだ

もしもほかのお星様に頼めるなら頼みたい

地球を僕のものにさせてくれませんか

きっと幸せにしてみせるから

他の星たちから人気な太陽なんかより

君だけを見つめるお星様の方が

きっともっと君を幸せにできるから

もう一度だけ言わせて欲しい

大好きだよ

まあその言葉もワントーン上がった

空の青さに消えていくんだけど

はやく太陽が沈んでくれればな

僕の光も少しは目に入るだろうにな

あーあ

可哀想なお星様

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