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【長文】舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」レポ ※ネタバレ有

こんにちは、こんばんは。
そして初めまして!もっちべーです。

このページを開いているということは、
きっとあなたも「ハリー・ポッターの舞台を観た」、
もしくは「興味がある」という方だと思います。


私も先日、ずっと観に行きたかったハリー・ポッターの舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」をやっと観に行けたので、その感想など思いっきり語りたいと思います。


開幕から約1年「ゴールデンスニッチチケット」当選までの道のり


今まで世界6都市で開幕しているこの舞台は、ハリー・ポッターの原作者・J.K.ローリングが舞台用に書き下ろした8作目のオリジナルストーリー。

日本では2022年7月に開幕し、現在2025年6月までの公演が決定しています。(無期限のロングラン公演となっていて、いつまで公演が続くかはまだ未定とのことです)


キャストが一定の期間で変わるため、好きなキャストの時に観るも良し、キャスト毎のちょっとした違いを楽しめるのもこの舞台の魅力。

そんなハリー・ポッターの舞台、チケットもなかなかいいお値段で、1番良い席は、22,000円となっています。(1公演で11席のみ)


ただ、そんな高価格なチケットの中に、
5,000円という破格で観られるレアチケットが……!

そう、それが「ゴールデンスニッチチケット」

ハリー・ポッターをご存じの方ならお馴染みのスニッチ。このチケットは毎週わずかな枚数のみ、抽選で当たった人のみが購入権を得られるという、ある意味プレミアチケット。


「安いプレミアチケット」という、謎のパワーワードが誕生していますが、この倍率が何とも高い……


私は初回の公演から
ほぼ毎週応募しているのですが、

当たらない……!!泣

ただ、Twitterで見ているとしっかり当たっている人もいるので、ちゃんと存在はしてるようでした。


皆さんはもうタイトルでお察しかとは思いますが、
4月下旬、私はメールを見て発狂。

「ゴールデンスニッチチケット当選!」

開幕し約1年、箒に乗って飛び回り続けたこの試合も、やっとこの手にスニッチを掴み、試合終了のブザーが鳴り響いたのでした。

ゴールデンスニッチチケットは当日、会場で引き換えるまで席が分かりません。今回は2階席、後ろから3列目でした。当たった人の中には前から4列目、という人もいたのでこればかりは運ですね。


ゴールデンスニッチチケットを持っていざ入場


会場内にはそれぞれの寮の幕が飾られています。


ずーっとワクワクしながら迎えた公演当日!
あいにくの雨と開演5分前に到着しましたが、無事にチケットを受け取り、会場へ入ることができました。


【5/7の出演者(一部抜粋)】
・ハリー:向井 理
・ハーマイオニー:中別府 葵
・ロン:竪山 隼太
・アルバス:福山 康平
・スコーピウス:門田 宗大


上記の通り、2階席だったわけですが、今回の会場はハリー・ポッター舞台のためだけに作られた空間のため、どの席からでも見やすくなっているのが特徴。

そのため、私が座ったところからも前の人と被ることなくステージを見渡すことができ、とても見やすいと感じました。(ステージとの距離はあるので、演者の細かな表情などは見えませんが…)


ではここで感想に移る前に、私のハリポタ知識をご紹介しておきます。

  • 原作7巻まで読破(発売当時)

  • 映画は1~6まで(7だけ観れてない…)

  • 舞台のストーリーは知らない

  • 原作の登場人物は大体わかる

以上です。
映画、なんで7見てないんでしょうか…

という、詳しいのか詳しくないのかよくわからない知識で、いざ出陣!



※ここからは、がっつり本編のネタバレ有りなので、
 まだ見ていない方は十分ご注意ください






【本編感想】一言で言うと「訳が分からない」


舞台を観た方にはきっと伝わると思うのですが、
本当「何が起きているのか、さっぱりわからない」


開幕からそのセリフ量とスピードに圧倒され、
怒涛の展開に目と耳がてんやわんや。


次々に飛び出る魔法は、どうやってるのか全く分からないくらい「本当に魔法」


(最初は本当にセリフが早い!と目も耳も忙しかったのですが、途中で慣れてきました。このスピーディーな掛け合いは海外っぽいですね。それと、舞台観る度に思うのですが、3時間半くらいずっとセリフを忘れず演じられる俳優さんたちやっぱりすごすぎます……)


では、ここからはさらに細かく「魔法」と
「キャラクター」に分けて語っていきます!



・魔法(演出)について



観る前の私は、

「まあ、そんなにバンバン魔法出てこないよなー」

と思ってたんですが、えぐかったです。

何度でも言います、えぐかった。(褒めてます)

最初は「炎とか光すごいなあ、うんうん」くらいだったんですが、箒浮く場面辺りから、頭の中が「なんで?」で埋め尽くされました。


魔法省への電話ボックスでみんなが消えていくシーンや、ベッドに布を掛けたらハリーとジニーが出てくるシーン、ポリジュース薬や変身魔法、あれどう入れ替わってるんですか……?(錯乱)


また、場面転換も素晴らしく、スローモーションからのピタッと定位置や、暗転からの転換のタイミングがぴったりすぎて、向井理が消えたと思ったらすぐ横から衣装変えて出てくるとか、暗転した一瞬ではけたり、いやいや、どゆこと……?(2度目の錯乱)

ステージ上にはミリ単位でバミリがあって、それぞれの立ち位置が決まってるんだとテレビで言ってましたがここまでとは……こだわりがすごい……!


ステージ後ろ半分がしっかり影になっているので、黒子が一切見えず「魅せ方が計算されつくしている」と常に感動してました。(本当にどうなっているのか謎でした)



そして、会場がざわついたのが、
舞台上、手前に現れた小さなプール。




そこからアルバスとスコーピウスが出てきた時、私の中のキムタクが「ちょ、待てよ」と叫び、何が起きてるのか頭が一瞬理解を拒みました。

ほんとにこれ現実?と。しかも2回目はローブのまま水入ってましたよね……!?

そのままステージからはけて行きましたが、床濡れないのかめちゃくちゃ心配しました。もちろん、そんなの感じさせないくらいすぐに場面切り替わってましたが…(拭いてる様子ももちろん見えず…… え、床暖房?



そして、いきなりのディメンターの宙ぶらりんにも驚きました。客席に降りてくるんかい!!と。ワイヤーで吊るされてるとはいえ、あのふわふわっとした衣装のなびかせ方凄すぎます。本当に怖かった。

それで言うと、最後にヴォルデモートが客席下りてくるときの歩き方が、這うような歩き方(ムーンウォーク的)だったのも怖かったですね。

ただ、そんな姿を近くで観たいというのもあるので、今度チケットを取るのであれば前方右側を狙いたいところ……!!



演出の細かいところで言うと、タイムターナーを使って時を遡る時にプロジェクションマッピングと音で「時の歪み」や「時が戻った」という演出がステージ全体で表現されていて、私たちも一緒に移動していると感じるような一体感もありました。

最後の教会のシーンでは、ちゃんとキャストの声が響いているのも細かい!!最後の戦いはみんなで炎バンバン打ってて迫力満点!圧倒されました。

そして、これは演出全体に言えることですが、

ローブの演出が美しい……!


バサッと翻すシーンが結構印象的なんですが、
あれは真似したくなるくらい素敵でした。
あのローブ欲しい……!!(めちゃくちゃ高そう)



・ストーリー(キャラクター)について



ストーリーに関して、原作を読んだ身から言うと、ある程度キャラクターや原作のあらすじ知っておいた方が深く話に入り込めるなという印象でした。

それぞれのキャラクターの関係性、例えばスネイプ先生が別世界線で生きてて感動するシーンとか、ドローレス・アンブリッジ先生がまさかの校長で登場したりだとか。(出てきた時「お前出てくるんかーい!」とのけ反りたくなりました。原作知ってる人でこの人好きって人はあまりいないだろうな、と。ただ今回も悪役ムーブで安心しました。)


など、原作の登場人物がどんな人かを知っておくとより楽しめるなと感じました。(嘆きのマートルは映画からそのまま出てきたかのようなマートルでした。まるでサーカスみたいにくるくる回ってた…こっちが目回りそう)

ストーリー的には原作4巻から7巻までの話をメインでなぞっていて、まさかセドリックがキーキャラになるとは思わなかったです。(杖取られて、膨らまされて、最終的にはデスイーターになっちゃうのなかなかかわいそうだなと思いましたが…)


最初はなんでアルバスがそこまでセドリックにこだわるのか疑問でしたが、父から特別な愛を受けてるセドリックと自分を比べて、セドリックを助ければ自分も愛される、愛が分かる、と思ったのかなあ、と勝手に推測してました。

ハリーに関しては、もっと大人になれ…!と言いたくなっちゃいましたが、ハリーは親の愛を知らずに育ち、昔の自分とアルバスを重ねてしまって心から心配しているけど、それがうまく表現できなくて…って辛いですね。


ジニ―はジニーでハリーよりもアルバス側に寄り添っていて、結構ハリーに対して厳しめ。怒号が怖くてビビり倒してました。(母は強し……!)

スコーピウスはドラコみたいにツンケン意地っ張りタイプ(しかも裏切る)かと思ってひやひやしてましたが、めちゃくちゃ良い奴……!好きです。

個人的にアルバスより目立ってる感がありましたね~。途中、スコーピウス1人でめっちゃ頑張ってましたから…笑


キャラクターの立ち位置としては、
アルバス = ドラコ 
(自分を見てほしくて頑張っちゃうタイプ)
・ロン = スコーピウス 
(ムードメーカー、友達想い)

っぽい雰囲気でした。


ドラコも大分柔らかい性格というか、
どちらかというとギャグ多めになってましたね。
ハリーのことをまさか咎めて正す立場になるとは。
改めて、19年って長いなあって感じました。

ドラコの奥さんもなあ…辛い。
それで唯一の家族のスコーピウスを大切にって………泣ける。最後のドラコとスコーピウスのハグ良かったですよね。どうやったらドラコからスコーピウスのような性格の子が生まれるのかって考えちゃいましたが、お母さん似なのかなあ?



それぞれのキャラも好きですが、大人同士の関係も良かったです。ロンとハーマイオニーは2人がほんとに好き同士なんだなって。まあ、違う世界線ではハチャメチャになってましたが……。

1回目のタイプリープでどうしてロンとハーマイオニーが結婚しない未来になるのか、ってこともちゃんと説明してくれて、なんとか理解できました。(セリフと展開が早すぎて理解するのがギリギリ)

ロンは別の人と結婚してて、ハリーは死んでるし、世界はヴォルデモートに支配されてるし、ほんと最悪の世界でしたね。


そして、敵の女の子「デルフィー」


あの子は最初階段の影から現れた瞬間から怪しすぎるって思いました(途中、存在忘れてましたが)新キャラにしては濃すぎるし、関わりすぎだし、途中で消えたのも怪しいよなあ。って思ってましたけど案の定でしたね~。でも父親に一目会いたい、認められたいってだけだったんですよね。(何度目かの泣きポイント)


今回のストーリーは最初から最後まで親子の話だったんだなって。どのキャラに対してもそれぞれの親子の愛が描かれていて温かくなったり苦しくなったり、いろいろな感情になりました。



「ハリー・ポッターと呪いの子」まとめ


会場内もハリー・ポッター 一色なので
ゆっくり見るのも楽しいです。


今まで何度か舞台は見てきましたが、こんなに演出が叫びたくなるくらいすごいのは初めてでした。

ハリー・ポッターという世界観・魔法を
目と耳と肌で感じられる濃厚な3時間40分です!

前半が終わったとき、周りの観客が「す、すごくない……?」と口々に言っていて、私も隣の友達に「すごすぎん!?」って飛びついたくらいなので。いやあ、これは何度も見たくなる。

2階席で観ましたが、ホグワーツを見るシーンやディメンターのシーンとかは会場全体がライトアップされるので、「うわああああ」ってなりましたし、これが前の席だったらキャストの表情が見えて違う楽しみ方もあるんだろうなって思いました!


実は、来月にも自分で取ったチケットがあり、
それは前の方で観る予定なので楽しみです!!!!
今度は2階席との違いを中心にレポ出来たらいいなあと思います。



ここまで長文を読んでいただき、
ありがとうございました。

まだ観ていない方も、観た方も、これから観る方も、ぜひ、一緒にハリー・ポッターの世界を堪能しましょう!


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