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「それは誰の問題? 課題の分離と子どもが自律する子育てスタイル」| 中曽根陽子の今月の探究 2023年7月

こんにちは 中曽根陽子です。

だいぶ暑くなってきましたが、いかがお過ごしですか?
私は年々暑さに弱くなっていて、日中出歩くとぐったりしてしまうので、
ヨーロッパのシエスタのように、日本もお昼寝タイムがあるといいのになーと思っています。

さて、先月からYoko’s eye として、私の私信を配信しています。早速たくさんのお返事をいただき、とても嬉しく思っています。皆さんいろいろ感じられることがあるようですね。
学校の授業については、いただいたご意見も参考にしながら、記事にしたいと思っています。公開されたらご案内しますね。
また、4月から「ウェルビーイング子育て実践講座✖️魔法のメモ術」を開催中ということは、以前もお伝えしましたが、その講座もあと1回になりました。

講座は
第1回「発達の順番にあった脳育て」
第2回「自己肯定感が高まる子育て」
第3回「やりたいが育ちやり抜ける子になる子育て」10min FOCUS Mapping© 初級
第4回「あきらめずに頑張れる力の育て方」
第5回「自分で考えて動ける子になる子育て」
第6回「ごきげんから始める自信の高め方」
という順番で行われていて、これにプラスして
方眼ノートメソッドをベースにした10minFocusMappingというメモ術も
習得し、最終的にウェルビーイングな状態で子育てがきるようになることを
目指していきます。

前回の期もそうだったのですが、参加されている方の気づきや変化が素晴らしくて、私の方が毎回エネルギーをいただいています。

講座では、発達脳科学や心理学をベースにワークを通して学んでいただいているのですが、
「自分で考えて動ける子になる子育て」の回では、課題の分離ということを取り上げました。

私たちはよく、子どもの問題と自分の問題を混同してしまい、子どもをなんとかしようとしてしまうことがあります。
例えば、朝起きられない、忘れ物をする、おもちゃを出しっぱなしで片付けない等々。

6月のメルマガで紹介した目覚まし時計の魔法も、課題の分離をした結果、劇的に問題が解決した事例です。(記事こちらから)

そして、今回は課題の分離カードを作るというアイデアを思いつき、実行された方がいらっしゃるので、紹介したいと思います。

元気な3人の男の子の子育てに奮闘している愛さん。
特に次男くんとは、よくぶつかってしまうのが悩みでした。
そんな愛さんが課題の分離を学ばれたあと、この次男くんとの課題を解決するために、二人で話し合いをしました。
まず、ポストイット1枚に一つずつママが感じている課題を書き出し、それをお子さんに見せて、誰の課題か仕分けをしていく。
お子さんも課題だと感じているものに関して、一つひとつを2人で読みながら、「どうしたら課題に感じることがなくなりそう? どうやったら解決しそう?」と問いかけ、本人に考えさせていったそうです。
その結果、
●筆箱をどこに置いたか忘れて、朝からいつも探していること
学校用と習い事用の筆箱を分けて、筆箱の往来を減らす。
朝じぶんで起きられない&起こしても機嫌が悪いことが多い
⇒ママやパパに起こしてほしい時間を前日夜に伝えること(例:6時40分に声掛けてね!)
はじめのひと声でどうしても起きない時は、布団をはいで、保冷剤を首や顔にあててびっくりさせてほしい。

と言うように具体的に解決策が出てきました。

愛さんは、一つひとつの課題についてじっくり対話しながら共に向き合って、すごく時間もエネルギーも消耗したけれど、一緒に考えて決めたことや次男が一人で考えて決めたことなので、効き目がはやく現れていると感じているとおっしゃいます。

もちろん決めたからと言って、一回でうまくいくことばかりではない。でもそんな時は、「どうするって決めたんだっけ?」と声掛けをするようにしているそうです。
「あなたの問題だから、どうぞご自由に!」と放任するのではなく、「一緒に解決の道を探っていこう!」という手を差し伸べることが大事だと感じています。

と言う愛さん。きっと次男くんとの関係も変わっていくことでしょう。
課題の分離カードについて詳しくは、愛さんのブログをご覧ください。

子どもが自分で考え行動できるようになるためには、突き放すのではなく、寄り添いながら、自走できるように仕向けていく、程よい距離感が大切です。

そんなちょうど良い子育てスタイルを、エビデンスを元にしながら、具体的なワークを交えて学べる講座です。

講座の内容はこちらからご覧いただけますので、ぜひ皆さんの子育てにも参考にしてみてください。


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『成功する子はやりたいことを見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(青春出版社)

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