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わたしの崖っぷち就活記#1

今日は何回目かのボーナスの支給日だった。
わたしは入社して4年目になった。

会社の中ではもちろんまだまだひよっこだけど、
わたしの飽き性な性格を踏まえると
4年間もハッピーに働いているなんて奇跡だと思う。

しかも、わたしが新卒で入った会社は
入社まで2ヶ月を切った2月に
説明会から入社の意思決定まで1週間で決めた会社だった。

今考えると、あれは人生の大きな分かれ道だったと思う。
この記事を書こうと思ったのは、
やりたいことがなくて、就活もうまく行っていなかったあの頃のわたしにうまく行くから安心してと伝えたいから。

それから同じような状況にある人がもし
気が楽になればいいなとも思って。



就活をそろそろやらないとやばいと
わたしが焦り出したのは、大学4年生の進級を控えた
春休みの頃。

一斉に会社説明会とインターンの案内が始まって
Twitterには内定の文字が目につく様になった。

このときは、会社のホームページをちらっとみたり
なんかやたらとすごい経歴を並べている
どこやらのインターン学生のTwitterをみたりした。

そこで気がついたのが、わたしにはやりたいことがなんにもないってことだった。

わたしは日本文学科に在籍していて、本を読んでバイトして飲み会に行ってオールするただの学生で、就活の軸?なにそれって感じだったし、みんなが突然呪文みたいに唱えはじめたガクチカも
意味がわからなかった。

大学2年生のとき、ベンチャー企業の学生団体に参加して
イベント運営をやったけど、1年間の活動が終わったあと完全な燃え尽き症候群になって高熱が出たので体力的にベンチャー企業は向いてないだろうなとなんとなく思っていた。

それから、わたしはおうちでごろごろする時間が大好きでバイトや労働はプライベートを豊かにするためのお金の対価だと思っていた。なのでバイトでも時給計算されない残業を頼まれると本当に嫌だった。

なので、社会人になってなにをしたいか?と聞かれると
変わらずおうちでごろごろしていたかったし
休みの日にはたまに旅行に行きたいから
家賃と本を買うお金を稼ぐくらいしか思いつかなかった。

そうやってぼーっとしているとあっという間に新学期が始まった。
まわりのゼミの子たちがエントリーシート何社だしてるか、夢中になって聞きあっているころにようやくわたしは合同会社説明会に行った。

どこのブースを回っても興味があるようなないような気がして
ますます自分のやりたいことが分からなくなった。

何社か説明を聞いた後、たどり着いたのがわたしの地元に本社を構える小さな会社のブースだった。いかにも人のよさそうなおじさんが挨拶をしてくれて、「今月から人事になったんだ」といった。

その会社は金融事業でいわゆるお堅い仕事だった。
とりあえず一次面接だけでもどう?と言われて
おじさんがいい人そうだからというだけで、わたしは受けることにした。

本当は東京で就職したかったけど、実家の近くで就職しなさいと言っていた両親が、反対を押し切って東京で就職した姉と大喧嘩したのを見ていたので
次女のわたしはあんな面倒くさい喧嘩になるくらいなら地元でもいいやと内心諦めていた。

面接に進んだ会社は地元の企業だったし、お堅い仕事だから
親も文句は言わないだろうなと思った。そんなわたしの甘い考えをよそに、面接は順調に進んで5月に内定をもらった。

きっかけはどうであれ、内定が出ると嬉しくて、
それから就活をやめてもいい理由ができたのでわたしはその会社に行くことにした。

一見順調なわたしの就活に変化があったのはもう少しあと。
次回は、家探し編。


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