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3D百名山

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国土地理院の基盤地図情報もとに光造形3Dプリンターで1/50,000の3D百名山を作製中
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#3D

3Dプリンターで百名山 59.乗鞍岳

3Dプリンターで百名山 59.乗鞍岳

乗鞍岳の紹介

深田久弥は、著書「日本百名山」の中で乗鞍岳をこう紹介しています。「位ヶ原まで登って、初めて真正面に、遮るもののない乗鞍岳それ自身に接する。ここからの眺めを、私は日本で最も優れた山岳風景の一つに数えている。まずその姿がいい。雄大で、しかも短調ではない。ゆったりと三つの頭を並べたその左端が主峰である。その主峰の右肩の巨大な岩が、間延びを引緊めるアクセサリーになっている。それから前景の拡

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3Dプリンターで百名山 31.雨飾山

3Dプリンターで百名山 31.雨飾山

雨飾山の紹介

深田久弥は、著書「日本百名山」の中で雨飾山をこう紹介しています。
「信州の大町から糸魚川街道を辿って、佐野坂を超えたあたりで、遥か北のかたに、特別高くはないが品のいい形をしたピラミッドが見えた。しかしそれは、街道のすぐ左手に立ち並んだ後立山連峰の威圧的な壮観に眼を奪われる旅行者に殆ど気付かれぬ、つつましやかな、むしろ可愛らしいと言いたいような山であった。私はその山に心を惹かれた。雨

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3Dプリンターで百名山 98.霧島山

3Dプリンターで百名山 98.霧島山

霧島山の紹介

深田久弥は、著書「日本百名山」の中で霧島山をこう紹介しています。
「高千穂に登るまでに、私はただ一人で、霧島山群の韓国岳、獅子戸岳、大幡山、新燃岳、中岳等へ登って、それぞれの頂上から倦くほど高千穂の美しい峰を眺めた。そして最後に新湯という鄙びた温泉で一夜をあかして、翌朝高千穂峰に向かった。急坂を上り終えると、御鉢(旧噴火口)のフチを道が通じている。右は火口、左は急な谷で、馬の背と呼

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3Dプリンターで百名山 56.常念岳

3Dプリンターで百名山 56.常念岳

常念岳の紹介

深田久弥は、著書「日本百名山」の中で常念岳をこう紹介しています。
「松本から大町に向って安曇野を走る電車の窓から、もしそれが冬であれば、前山を超えてピカリと光る真白いピラミッドが見える。私はそこを通るごとに、いつもその美しい峰から目を離さない。そして今年こそ登ろうと決心を新たにするのが常である。」
50年以上も前に久弥がみたこの景色は大糸線の、そして安曇野の今も変わらない風景です。

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3Dプリンターで百名山 55.穂高岳

3Dプリンターで百名山 55.穂高岳

穂高岳の紹介

深田久弥は、著書「日本百名山」の中で穂高岳をこう紹介しています。
「穂高岳は昔御幣岳ともいった。空高くそびえる岩峰が御幣の形に似ていたからである。また奥岳とも呼ばれた。人里から遠く離れた奥にあったからだろう。梓川沿いにバスが通じて以来、人々はたやすく神河内(上高地)に入り、そこから穂高を仰ぐことができるようになったが、それ以前は徳本峠を越えねばならなかった。峠に立った時、ふいにまな

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3Dプリンターで百名山 54.槍ヶ岳

3Dプリンターで百名山 54.槍ヶ岳

槍ヶ岳の紹介

深田久弥は、著書「日本百名山」の中で槍ヶ岳をこう紹介しています。
「私たちがどこかの山へ登って、「あ、富士が見える!」と喜ぶのと同様に、「あ、槍が見える!」という叫び声を聞く。実際そのユニークな岩の穂は見紛うことはない。ひと眼で認めうるのである。どこから見てもその鋭い三角錐は変ることがない。それは悲しいまでにひとり天をさしている。」
槍ヶ岳は、だれしも登山に興味を持ち始めたころに写

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3Dプリンターで百名山 99.開聞岳

3Dプリンターで百名山 99.開聞岳

開聞岳の紹介

深田久弥は、著書「日本百名山」の中で開聞岳をこう紹介しています。
「高さこそ劣れ、ユニークな点では、この山のようなものは他にないだろう。これほど完璧な円錐形もなければ、全身を海中に乗り出した、これほど卓抜な構造もあるまい。名山としてあげるのに私は躊躇しない。」

開聞岳について

標高は924m。霧島錦江湾国立公園 特別保護地区に指定されています。深田久弥の言う通り、円錐形のきれい

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3Dプリンターで百名山 72.富士山

3Dプリンターで百名山 72.富士山

富士山の紹介

深田久弥は、著書「日本百名山」の中で富士山をこう紹介しています。
「八面玲瓏という言葉は富士山から生れた。東西南北どこから見ても、その美しい整った形は変わらない。どんな山にも一癖あってそれが個性的な魅力をなしているものだが、富士山はただ単純で大きい。それを私は「偉大なる通俗」と呼んでいる。あまりにも曲がないので、あの俗物め! と子天才たちは口惜しがるが、結局はその偉大な通俗性に兜を

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3Dプリンターで百名山 1.利尻山

3Dプリンターで百名山 1.利尻山

利尻山の紹介深田久弥は、著書「日本百名山」の中で利尻山をこう紹介しています。
「稚内へ向って船が島から遠ざかるにつれて、それはもう一つの陸地ではなく、一つの山になった。海の上に大きく浮んだ山であった。左右に伸び伸びと稜線を引いた美しい山であった。利尻島はそのまま利尻岳であった。」
稚内と利尻島を結ぶフェリーの甲板から見た利尻島は、まさにこんな感じです。

利尻山について標高は1,721mで、鴛泊コ

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