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3Dプリンターで百名山 98.霧島山

霧島山の紹介

深田久弥は、著書「日本百名山」の中で霧島山をこう紹介しています。
「高千穂に登るまでに、私はただ一人で、霧島山群の韓国岳、獅子戸岳、大幡山、新燃岳、中岳等へ登って、それぞれの頂上から倦くほど高千穂の美しい峰を眺めた。そして最後に新湯という鄙びた温泉で一夜をあかして、翌朝高千穂峰に向かった。急坂を上り終えると、御鉢(旧噴火口)のフチを道が通じている。右は火口、左は急な谷で、馬の背と呼ばれている。(中略)そこを行きつくすと、古宮址があった。そこから頂上まで僅かであった。」
久弥が霧島山として百名山にしたのは、高千穂峰が主体であり、その他の峰は高千穂の美しい峰を見るための山として山群で紹介したかったのかもしれません。

高千穂峰について

高千穂峰は、1,574mで霧島連山中第二の高さの山です。最も標高が高いのは韓国岳の1,700mですが、久弥は霧島山の代表として高千穂峰を紹介しています。
霧島山の紹介のところで引用した久弥の語る内容は、実際に登ったことがある方は、「そうだった、そうだった」と言いたくなるほどよく特徴を顕しているので、これから登る方はこのくだりを思い出しながら登ると良いかもしれません。

高千穂峰から御鉢の馬の背を望む
(DP2 Quattro)

霊峰高千穂峰の山頂には、坂本竜馬が引き抜いてしまったという「天の坂鉾」が刺さっていて一見の価値ありです。

天の坂鉾。見事に刺さっています
(DP2 Quattro)
山頂からは新燃岳、その奥に韓国岳が見えます
(DP2 Quattro)

そして、霊峰だけあって、山頂にいたら霧島東神社からの修験道から山伏さんが2名登ってこられて、ほら貝の音を奉奏していかれました。

1/50,000の3D地図

この霧島山(連山)を国土地理院のデータをもとに1/50,000の3D地図にしました。

測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 6JHs 97
左奥が韓国岳、中央が新燃岳、右端が御鉢と高千穂峰

使用している3Dプリンターは、Phrozen SONIC MINI 8K S(注意:本製品は販売終了しています(T_T))です。まずはこの機種用の印刷用データ(.prz)をアップします。
ご興味のある方はダウンロードしてみてください。

Phrozen SONIC MINI 8K S 用データファイル

_240327_kisrisimarenzan_4730_66_67_76_77_DEM10_model.prz

(6/23まで)
・期限が過ぎているけどデータが欲しい。
・他のファイル形式でデータが欲しい。
・3Dプリントした作品そのものが欲しい。

などありましたらできる限り対応しますので、コメントをください!

3Dプリントデータ詳細情報

ソース:国土地理院基盤地図情報数値標高モデルXMLファイル
使用エリア:473066-67、473076-77
変換ソフト:QGIS 3.36.1(.xml→.stl)
東経:130.842°-130.929°,北緯:31.873°-31.96°
スライサーソフト:CHITU BOX 1.9.5(.stl→.prz)
測量結果使用承諾書:測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 6JHs 98
データ解像度:DEM10(10mメッシュ)
モデル解像度:0.02mm
印刷方式:中空/垂直法
ファイル形式:.prz
ファイルサイズ:110.203MB


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