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中小IT 派遣SEへのエール

私は2005年に新卒で中小IT企業に入社し、3年間勤務しました。

典型的なブラックIT企業で下請けの客先常駐でシステム開発をする仕事をメインとしている会社でした。大手SIerを目指して就職活動していましたが撃沈し、中小IT企業に新卒入社することになったのですが、転職することができましたし、特に後悔はしていません。システム業界に入るための手段としては間違ってはいなかったと思うからです。
もちろん、学歴があり、優秀な方はコンサルティングファームや大手SIerに就職してくださいね。中小ITにも立派な学歴がある人が新卒入社していたのですが、なんでこの会社を選んだのだろうと思いましたw

ネットには中小ITの悲観的な情報があふれています。

私も中小ITから内定をもらった後、ネットの悲観的な情報を見て不安になっていました。正直、ネットの情報は間違ってはいなく、中小ITの実態は酷いものです。しかし、三流大学・Fラン大学出身の人からすると、システム業界に入るための手段としては特に問題はなく、自分自身の努力により、多くの転職機会や起業などのチャンスに出会うことができます。もう一度言いますが、学歴がある方は中小ITには就職しない方がよいですw 既に内定が出ている方ももう少し就職活動を続けてみては如何でしょうか。

中小IT派遣SEからのキャリア

では具体的に中小IT派遣SEからどのようなキャリアを築けるでしょうか?
自身の経験や知り合いの事例から整理したいと思います。


1.大手SIerに転職する。

これは私が歩んだケースになります。
入社3年で中小ITに見切りを付けて東証一部上場の大手SIerに転職しました。大手SIerも人手不足なので設計やプログラミングができる即戦力を必要としています。3年間でしっかりと開発を経験しておけば、特に問題なく大手SIerに転職することができると思います。また、元請けの大手SIerのPMなどにプロジェクトで気に入られて、引き抜いてもらうケースもよくあります。

2.フリーランスになる。

中小ITで働いていた時の客先で結構、多かったパターンです。
上司のサポートが全然無く、自社の社員よりも現場の他社さんやお客様の方が仲が良い。それだったらフリーランスになって、単価の中抜きなしで働いた方がよいよねっという発想です。
中小ITで客先で働いていると、自社の上司に気に入られるより、現場で人脈を増やした方がよいと私も思っていました。現場で気に入られると色んなお話を頂き、フリーランスとして契約してくれる会社もすぐに見つかるわけです。
ただ注意点としてはフリーランスになってから、なかなかキャリアアップが難しいことです。専門の分野があればその分野でしばらくは働けますが、違うことをしようと思っても、なかなか未経験では契約できません。
ですので若いうちからフリーランスになることはナンセンスだと私は考えています。

3. 起業して人を派遣する側になる。

私の後輩は現場で人脈形成をして、自ら中小ITを起業しました。とにかく人懐っこく、毎日のようにお客様やプロジェクトメンバーと飲みに行ってました。そこで得た人脈を生かして会社を立ち上げ、人を派遣する立場になりました。
かなり珍しいケースかと思われますが、中小ITはだいたいこんな感じの生い立ちになります。


中小ITのSEでも悲観的にならなくていい。

中小ITで定年まで働く。
なんてキャリアもあるでしょうが、おすすめしません。
ただし、中小ITでSEをしていても、内定をもらっていても、そんなに悲観的にならなくてもよいと思います。
何故かというと自分自身の力によって色んなキャリアを築くことができるからです。実際に私は中小ITから大手SIer、外資IT、ユーザ企業に転職することができました。
システム業界に一度入ってしまえば、とにかくチャンスはいっぱいあります。
私の強みはプロジェクトマネジメントからコンサルタント、設計、開発、幅広いフェーズを経験してきたことです。もし、新卒で外資ITに就職していたら設計・開発の経験ができていなかったでしょう。
資料しか作れない人は本番システムトラブル時に何もできないんです。開発を経験していると、自分でソースを見てさくっと修正することもできます。
中小ITのSEでも悲観的にはならず、目の前の仕事をしっかりとこなし、将来に向けて力を蓄えていくことが大事だと思っています。



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