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退職エントリ~大手ホワイト企業を退職しました~

「良い会社」だから辞めます。

良い会社とは何か


私の「退職させていただきたいと思っています」に対する直属の上司の一言目が「こんなに良い会社なのに?!」でした。わかっています、この会社がいい会社であることは。でも私は、「良い会社」だから辞めるのです。

その「良い会社」の「良い」がなにで構成されているか、考えてみるとこんなところでした。
・働きやすい
 私が所属していた課では週一出社が必須で、そのほかはテレワークも可能でした。有休もとり放題で、当日申請も許されるし、フレックス勤務制度により毎日適当な時間に勤務できていました。
・優しい
 声を荒げて起こる人などほぼゼロに近く、穏やかな方が多かったです。また、仕事ができなくてもあまり咎められないある意味優しい会社でした。
・収入が高い
 平均年収は日系企業の中では十分高い方です。ただし平均年齢が40オーバーなので、若手の年収はごく普通でした。残業代もしっかり出るし労務管理も一応しっかりされていたので、その意味でも優良企業だと思います。
・グローバルでも高い知名度の企業ブランド
 BtoC製品を主に扱う企業で日本人なら誰もが知っているであろう企業であり、海外売り上げ比率も非常に高い会社でしたので、この会社で働いている誇りは常に感じることができていました。かつ、本気で世の中に提供する価値のある製品だと思っていたので、そのビジネスに関われたことは嬉しく思います。

このタイミングでこの会社を去るべき理由


興味のあるビジネス、憧れていたグローバルな仕事、恵まれた人間関係、たまにちょっと贅沢できるぐらいの収入。高校時代は興味のある会社程度だったのが、入社して休職までしたのに今では本当に大好きな会社です。(会社というより人かな。)これをもってしても私はこのタイミングでこの会社を辞めるにいたった理由。

それは一言でいえば「あ~今の自分くすぶってるな」という思いからでした。

まったく意味の分からないままシステム開発のPJに放り込まれ、右も左もわからず与えられたことをこなすので精一杯だった1年目。
憧れの先輩の背中を追い、目の前のことに邁進していたら、周囲から高い評価も得られた2年目。
死に物狂いで働き飛躍するのだと空回り、メンタルがやられて休職に追い込まれた3年目。
復職し、休職時に迷惑をかけてしまった方への恩返しだと思って、組織に貢献するため自ら仕事を作り出しやり切る経験を積んだ4年目。

課内の業務はある程度見えてしまって、飽き性の私には刺激がたりなくなっていました。また、目の前の業務は惰性で流せるようになってしまったからこそ、貴重な20代をこのまま過ごせば成長の機会を失うことになってしまうという焦りもありました。

休職を経験した以上、負荷の大きい仕事はしばらく任されないであろう現実。一方で先に昇格していく同期や、大きなプロジェクトを任されている後輩への嫉妬。頑張っても評価されない実態への不満。一向に上がらない年収。一生住み続ける未来が思い描けない勤務地。社内でしか通用しないスキルや知識ばかりが積みあがる現実。

20代のうちに、もう一度社会人生活を仕切り直したい。

過去の休職のことも知られていない環境で、信頼と実績を得るためにもう一度死ぬ気で働いてみたかった。勤務地や年収や評価制度、キャリア構築の制度が希望通りの会社に行きたかった。

これが本当の転職理由です。色々な場面で転職理由を聞かれましたが、それは当たり障りなく会話を終わらせるために用意したものに過ぎません。もちろん、そこで言っていることも理由の一部であることは確かですが。

自分の人生は自分で決める


この私の心理状況に気づき、深く理解してくれている方もいました。もっと早くに何かしてあげられればと悔やんでくださった方もいました。本当にありがたい限りです。

転職活動をする前に誰かに相談すれば、違う選択をしていたかもしれません。でも私はそれをしませんでした。

自分の人生は自分で決める。将来何があっても他責にすることがないように。

これがいつも通りの自分の生き方です。一人、悩んで悩んで出した結論です。もう後ろを振り返ることはしません。

最後に好きな言葉を残しておきたいと思います。

未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ
堀江貴文さんの近畿大学卒業式でのスピーチより

来週から新しい職場で働きます。これからの人生がどんな方向に向かっていくのか楽しみです。

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