ゴフクカナコ

色絵陶器の帯留やアクセサリー、器などを作っています。猫と犬と家具職人のオットと。 5f…

ゴフクカナコ

色絵陶器の帯留やアクセサリー、器などを作っています。猫と犬と家具職人のオットと。 5fuku.jp

最近の記事

七宝文様の話

七宝文様の話 仏教用語での「七宝」は、仏典に登場する概念であり、七つの貴重な宝物を指します。これらの宝物には金、銀、瑠璃、玻璃、珊瑚、瑪瑙、そして真珠(しゃこ貝)が含まれます。 ちなみに瑠璃はラピスラズリやサファイアまたはクリソベリルを、玻璃は水晶を指します。 ではなぜこの文様がいつごろから七宝と呼ばれるようになったのか?実はわかってないとのこと。 宝尽くし文様の中にも七宝があるので宝石という事なのかもしれないし、円を繋いで四方八方に広がっていく文様なので「しほう」から

    • 東京出張後の寄り道

      2年に一度の東京個展。 「秋と実りの文様」五福個展 10月26日(木)~11月5日(日) ギャラリー蚕室 https://san-shitsu.com/archives/6052/ 29日まで在廊をして、月曜日はせっかくなのでちょっと寄り道。 イヴ・サンローラン展 国立新美術館 ファッションは時代感が大切で、今みるとちょっとな…ていうのもあるけれど、その時代の女性たちの社会的な活動にも大きな影響を与えただろうと思うと、制作の哲学などは今に通づるもので。 その哲学的な事を

      • 文様の話「雲文」

        自然現象をとらえて文様にする事は古くから行われてきました。 それらの中で最も多いのは雲文様です。 雲は学術上様々な名前がありますが、文様においては、形や雰囲気、動きや色などから様々な呼称があります。 古来良いことの起こる前に現れる雲を瑞雲、祥雲と呼び、雲が四方に広がることを雲波と称しました。 また、漢方薬としても珍重された霊芝に似た形の雲を霊芝雲と呼び、正倉院の色々な工芸品にも施されている文様です。 雷を伴う雲は霊獣や霊禽が飛来する前ぶれとし、雨を降らせて大地を潤し、五穀

        • 季節の帯留

          南天は「難転」ってことで、縁起物の文様。 南天の木を鬼門に植えると良いそうな…。 風水的なおまじないもあるんだろうけど、実や葉に薬効があるとか、(お赤飯に南天の葉がのっかってますもんね)北側でももりもり育つとか、そういった事もあるのかなと思ったり。 我が家の鬼門に植わっている南天。木はもりもりですが、実は鳥に食べられていつもスカスカです。 で、そのせいかあちこちから芽が出ています。 全方位から守られてるって感じがするから、まぁいいか。 コロンとしたうさぎは南天の文様を。

          東京出張後の寄り道(アナザーエナジー展)

          東京音色展が終わったけれど、今回は一日だけ延泊して、ちょっとウロウロ。 ホテルから地下鉄までのルートはちょうど国立競技場に沿った道でした。 で、お目当ては森美術館のアナザーエナジー展。 世界の女性アーティスト16人。しかも70歳以上。 尽きる事のない制作に対する意欲と好奇心に圧倒されました。 40代になって、心身共に色んな変化を感じるようになって。 自分がこれからどうなっていくのか。どうなりたいのか。不安になる時もあるけど。 作り続ける力の源はやっぱり自分の内側に

          東京出張後の寄り道(アナザーエナジー展)

          東京出張旅、本編。

          東京出張の時はいつも同じビジネスホテルなんですが、緊急事態中に狭い部屋で籠もって晩御飯なんて寂しすぎる!と、せめてちょっと旅行気分な所に泊まる事にしました。 ギャラリーから一駅、文化財にも指定されている、旅館西郊。 一緒に出展しているお二人と三人で泊まる事にしたので、お部屋も3種類予約。じゃんけんに勝って、私は一番豪華なお部屋になりました。 昭和初期には洋館だったものを、戦後に和室に作り変え。 (洋館だと宴会ができないので、和風にしたそうな) それがなんとも独特の雰囲

          東京出張旅、本編。

          東京出張旅、プロローグ

          今回の東京出張。 前日の搬入には仕事の関係で間に合わず。 でも当日の始発で行くのは辛過ぎるので、前乗りしようと考えました。 東京駅あたりでも良かったんだけど、緊急事態中で晩御飯難民になっちゃうかも…と食いしん坊レーダーが反応。 だったら手前で泊まればいいやん!と、静岡まで行こうということに。 オットの勧めもあり、餃子の誘惑もあり、前泊地は浜松に決定。 ギリギリでしたが、浜松市楽器博物館にも滑り込めました。 世界中の珍しい楽器たち。 音を奏でる道具なのに、どうしてこ

          東京出張旅、プロローグ

          ヘチマくんのこと

          2019年1月20日のメモより お客さんにも全く動じない、五福家の営業部長ヘチマくん。 一月の寒い日の明け方に、彼方の世界へ行ってしまいました。 雨でずぶ濡れの小さな子猫は、あっという間に6キロ超えの大きな猫になりました。 深くて綺麗なカッパーアイ、フワフワのカシミヤみたいな毛並み。 おっとりしていて、めったに鳴かない、マイペースな性格。人見知りしない可愛い子。いつも側にいてくれる、優しい子でした。 子供の時からの持病があり、だんだんと辛くなって。数年前に、お薬の副作

          ヘチマくんのこと

          始めます。

          仕事とか制作とかには関係のないことなんかも色々と 日々思うことを、メモに残していましたが、 ちょっと遠ざかっていたブログみたいなものを書いてみようかなと。 言葉にするのが苦手なのもので、いつも文章を考えなければいけない場面に出くわすと困ってしまいます。 思っていることを文章にする練習になるかなぁとそんな気持ちで書いていますので、 読みぐるしいかと思いますが、、 どうぞよろしくお願いします。

          愛犬ハルの事

          2019年1月のメモより。 ハルは野良犬だったので、小さい時にどんな暮らしをしていたかわからないんです。 ウチの周辺に住み着いていたのですが、人に懐かない犬で。 それをオットが何ヶ月もかけて慣らし、初めて触った日から、ウチの玄関で勝手に番犬を始めて。そうして五福家の一員になりました。 ご近所さんからは散歩の時に「野良犬やったのに幸せな子やなー、言う事よぅきいて賢いなー」って、言ってもらって。自慢のシンデレラワンコになりました。 ハルはホウキや人が足を上げる仕草に異常

          愛犬ハルの事