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愛犬ハルの事

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2019年1月のメモより。

ハルは野良犬だったので、小さい時にどんな暮らしをしていたかわからないんです。
ウチの周辺に住み着いていたのですが、人に懐かない犬で。
それをオットが何ヶ月もかけて慣らし、初めて触った日から、ウチの玄関で勝手に番犬を始めて。そうして五福家の一員になりました。

ご近所さんからは散歩の時に「野良犬やったのに幸せな子やなー、言う事よぅきいて賢いなー」って、言ってもらって。自慢のシンデレラワンコになりました。

ハルはホウキや人が足を上げる仕草に異常に怖がる事があり、きっとウチに来る前に虐待とかイジメられてたんじゃないかと思う事があります。
でも、ウチに来てからは皆んなに懐いて、大きな病気もせず元気に機嫌良く暮らしていました。

2018年の秋頃から、昼間に寝ている時間が長くなってきて、
でもまあ年も年だし(推定14才)、全然気にもしていなかったのですが。
いつの頃からか、私を見てもキョトンとするようになりました。
寝ぼけているのかなと、いつも通り散歩に行くためににリードをつけると
「キャイン!」って怯えるようにないて、足が痛そうな仕草を。
それまでもちょっと足が当たったりしただけで、ないたり足をわざと痛そうにすることもあったんだけど、ちょっとびっくりしました。

一時的なものだと思ってましたが、ある日急に訪ねてきたお巡りさんに飛びかってオットに怒られてから、私たちを見るとブルブル震えるようになってしまいました。それでも、散歩になると普通に走りだすし、ご飯もいつも通りお座りして「良し」の合図を待ってから食べる。
でも、私たちが呼び掛けたり近寄ったりすると、ブルブル震えるんです。

何処か病気なのか?怪我でもしているのか?病院で診てもらわないといけないかな…でも、ハルは何より病院が怖い。怯えているハルを病院へ連れて行くのは逆効果になるんじゃないか…。
悩んだ末にオットは散歩の時間とご飯、おやつを増やし、甘やかしてみると決めました。

病院で太り気味と言われ減らしていたおやつの回数とご飯の量を元に戻して。そのかわりに毎日の散歩を登り坂の裏山へ一時間。
そしたら、段々と震える事が少なくなり、元気になってきました。
何より楽しそうに山を登り、美味しそうにご飯を食べる様子がとても幸せそうに見えました。

専門家ではないのであくまで想像ですが、年相応に反応が鈍くなり、急に人が近くに来てびっくりしてしまうようになった事から、昔人を恐れてた時の記憶がフラッシュバックしてしまったのではないか。犬だけど心が病気だったのではないかと思っています。

痛いとか辛いとか、何にも言わない動物が病気になった時、どうすればいいのか。それは全部、飼い主の人間が想像して決定するしかありません。
それは本当に難しい事です。

あれ以来、得意だった高速お手おかわりはしてくれなくなりましたが、無理にしつけ直す事はしないで、出来ることをどんどん褒めようと思います。

これから、もっと歳を重ねていくにしたがって、また辛かった事を思い出しちゃったり、私たちのことが誰だかわからなくなってしまう事もあるかもしれません。そうなっても、寄り添って楽しく一緒に暮らしていきたいな。

長くなりましたが、ちょっと飼い主としてひとつ経験した事をまとめておきたいと思いました。

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