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文様の話「雲文」

自然現象をとらえて文様にする事は古くから行われてきました。
それらの中で最も多いのは雲文様です。

雲は学術上様々な名前がありますが、文様においては、形や雰囲気、動きや色などから様々な呼称があります。
古来良いことの起こる前に現れる雲を瑞雲、祥雲と呼び、雲が四方に広がることを雲波と称しました。
また、漢方薬としても珍重された霊芝に似た形の雲を霊芝雲と呼び、正倉院の色々な工芸品にも施されている文様です。

雷を伴う雲は霊獣や霊禽が飛来する前ぶれとし、雨を降らせて大地を潤し、五穀豊穣をもたらすとして喜んだことから、吉祥文様として使われています。


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