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ゲストハウス日記#day8-ワーホリって選択肢もいいのかも-

こんばんは。モロヘイヤです。

あんまり書くネタがなかったり、少しメンタルブレイクしていたこともあり、更新できずにいた。以下は6月21日に下書きしていたもの。

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ゲストハウス7日目は1日休みだったので飛ばし、今回は8日目について。

今日のお昼も、スタッフお手製のまかないを談笑しながら頬張った。

話の流れで、1人のスタッフがこれまでの人生について話してくれた。私より10歳弱年上の方で、他のスタッフから農家もやっているという話を聞いていたから、ずっとお話をきいてみたかった。「○○さんは農家もやってらっしゃるんですよね?」何気なく訊いたつもりだったが、そこからその方は自然と「自分語り」をしてくれた。

「自分語り」という言葉は自分に酔っているというニュアンスが入る気がしてあまり好きではないけれど、その方のお話はまさに「自分語り」という言葉がぴったりだった。それぞれの人生の物語を聴くのはやっぱり面白いし、やっぱり人間って自分のことを話したい欲求を持ってるもんだよな、と思ったり。

その方は航空会社で客室乗務員として6年くらい働いていたある日、会社からボストン駐在をしないかと声をかけられたという。そのちょうど同じタイミングで、当時付き合っていた彼氏さん(今は旦那さん)には会社から香港駐在の話がきて、「さてどうしよう」となった。彼女側が香港ポストがあるかどうかを会社に訊いてみるも空きはなく、旦那さんが「(香港に)来ちゃえば?」と提案。「20代だったとはいえ、(客室乗務員の仕事柄)昼夜逆転だったりで体はすでにボロボロだった。どっちしにしても30歳になるまでには辞めるんだろうなとは思っていたから、決断しちゃったよね」と回顧。彼女はワーホリビザでの香港行きを決意し、その約1ヶ月後には香港にいたという。「香港楽しかったなー。とんかつ屋さんでバイトしてたんだけど、地元の学生がきて、話しかけたりしてくれてね」。私も同じ空間にいたかのように感じる話しぶりで、とんかつ屋さんの映像が頭にぽっと浮かんだ。帰国後はゲストハウスで働きながら、人との縁がきっかけで旦那さんと「他給他足」の農業を始めたという。彼女の説明によると、「他給他足」とは自給自足を他の人たちと一緒にやるということ。仲間と一緒に作った野菜や米を仲間内で消費する感じ。少し販売もしているみたいだけど、販売がメインではないみたい。

「私の人生、クレイジーでしょ?」というから、「私の人生もクレイジーですし、クレイジーな人生に憧れあります」と失礼なんだかよくわからない返事をしてしまった(笑)でも本当にそう思っている。クレイジーバンザイ。「今もね、あの時ボストンに行ってたらどうなってたかなぁとか思うことはあるよ」と独り言のように発していたのも印象的だった。後悔のない人生が理想的だけれど、「あの時違う選択をしていたらどうなっていただろう」と思うことはあるだろうなと思った。

なんだかとてもいい話を聴いた気がした。私は今まさに人生の岐路の只中にいて、不安と期待を半分ずつ持ちながら生活しているのだけど、彼女の話を聴いた後は、どんな風に転がってもどうにか楽しく生きていけそうな気がした。そして、ワーホリに対して「キャリアとして良くない」「履歴書に良くない」といったネガティヴなイメージを周りから言われ、私もそうなのかなとか思っていたけれど、必ずしもそうではないのではないかとも思えた。

では、また。

2024/06/25 モロヘイヤ


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