森塚千明

山梨在住。俳句を詠んだり、日常の良かったことを自分のために書き留めています。ワールドト…

森塚千明

山梨在住。俳句を詠んだり、日常の良かったことを自分のために書き留めています。ワールドトリガーが好きです。

マガジン

  • 日記

    日記をまとめています。

最近の記事

日記 魚のうろこ

母が舌ビラメをムニエルにするというので、うろこを取らせてもらった。 なんとなく、ヒラメは滑らかでヌメっとしていると思っていたが、触ってみると表も裏もざらついた固い感触だった。魚は自分が思うよりもざらついた生き物なのかもしれない。 しっぽの方から包丁の背を当て、うろこをこそげ取る。最初はうまくいかないが、一心に擦り続けると、やがてうろこが浮き上がってくる。じゃりじゃりという音を楽しみながらうろこを剥がしていく。楽しい。 ヒラメを水で流して母に見せ、合格点を貰った。今はこの文章を

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      あじさい見物

      • 映画「ディア・ファミリー」感想

        家族で「ディア・ファミリー」を見た。 町工場を営む主人公・坪井宣政が、余命10年と宣告された次女・佳美を救うため、人工心臓の開発に取り組む話である。 ネタバレを承知で書くと、この映画は人工心臓を開発して佳美の命が救われめでたしめでたし、というハッピーエンドではない。人工心臓の実用化への壁は厚く高く、現在も越えられてはいない。 しかし、佳美を救えず何も得られないバッドエンドでもないのである。 宣政は娘を救うためにもがいた10年の中で、多くの人と出会い、バルーンカテーテルの開

        • 映画「ディア・ファミリー」を家族で見た。余命10年の娘のために人工心臓を開発しようとする父親と家族の話。ハッピーエンドでもないが、かといってバッドエンドでもなく、作中でのすべての出会いに意味があり、バルーンカテーテルの開発という成果へと繋がっていくのは圧巻だった。良い映画だった。

        日記 魚のうろこ

        • あじさい見物

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        • 映画「ディア・ファミリー」感想

        • 映画「ディア・ファミリー」を家族で見た。余命10年の娘のために人工心臓を開発しようとする父親と家族の話。ハッピーエンドでもないが、かといってバッドエンドでもなく、作中でのすべての出会いに意味があり、バルーンカテーテルの開発という成果へと繋がっていくのは圧巻だった。良い映画だった。

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        • 日記
          12本

        記事

          日記 一日中眠る

          今日は一日中、だらだらと寝ていた。 本当はあじさいを見に行ったり、部屋の掃除をしたりと、やりたいことがまあまああったのだが。倦怠感には抗えなかった。 起きていたのは食事の時くらいである。  家族が起きて家事やら農作業やらで立ち働いている中で、自分一人だけ惰眠をむさぼってしまった。罪悪感がそれなりにある。 その代わりに、仕事の心配事が眠る前よりも心の中で小さくなった気がする。眠ることで考え事にリセットをかけられたようだ。残りの休日は良い気持ちで過ごせそうだ。 明日は、今日の

          日記 一日中眠る

          日記 絵のように赤いさくらんぼ

          山形のさくらんぼを頂き、家族で食べた。 箱いっぱいに詰まったさくらんぼは、どの粒も色艶が揃い、絵に描いたような鮮やかな赤色で綺麗だった。 肝心の味も、見た目に違わず濃い甘さで後を引く美味しさだった。実はさくらんぼは特に好きではないのだが、これは食べる手が止まらなかった。 惜しむらくは、食べるのに夢中で綺麗なさくらんぼを写真に残し損ねたことだろうか。

          日記 絵のように赤いさくらんぼ

          幸花 あきこさん『花であり、月であり』を読んで

          読むだけで、いっぱいの愛で胸が詰まるような文章だった。 筆者の幸花 あきこさんと元繁殖犬・保護犬の幸ちゃんが出会い、共に暮らし、幸ちゃんの病が発覚して、ふたりで最後の日々を過ごして、看取る。その過程が、これ以上なく丁寧に綴られている。 あまりにも丁寧で、私はふたりの出会いから別れまで、側で見ているような気持ちになった。 先代の犬を見送り「もう一度、犬のおかあさんになりたい」と望んだ幸花さんと、繁殖犬として酷使され、保護犬になった幸ちゃん。 幸花さんが、幸ちゃんのおかあさんと

          幸花 あきこさん『花であり、月であり』を読んで

          日記 久しぶりのビビンパとカリカリチヂミ

          今日のランチはなかなか決まらなかった。 昨日の寝不足が祟って、ぼんやりしていたからだろうか。 イオンモールをうろうろとして20分、レストラン街から少し離れた韓国料理屋に入った。どうせ食べたいものがないなら、普段食べないものを選んでみよう。 プルコギビビンパを頼むと、一口サイズのチャプチェ、チヂミ、わかめスープも付いてきた。ちょっと量が多かったが、久しぶりの韓国料理は美味しかった。特にチヂミがカリカリだった。今までしっとりした冷めたチヂミしか食べたことがなかったが、本場のものは

          日記 久しぶりのビビンパとカリカリチヂミ

          日記 パフェはまた今度

          月曜日は休みを取った。 病院の帰り、付き添ってくれた母と一緒にイオンモールに行ってみた。母の日に何もしなかった埋め合わせである。 かねてからパフェを食べたがっていた母のために、モール内でパフェが食べられるお店を探しておいたのだった。 店はランチタイムが始まったばかりで空いていてラッキーだった。私たちはグラタンとパン食べ放題のランチセットを頼んだ。グラタンの濃厚なホワイトソースに焼きたてパンが良く合う。グラタン1つを食べ終わるまでにパンを5つも食べてしまった。 結局、二人ともデ

          日記 パフェはまた今度

          日記 掃除をしたよ!

          と言っても、大したことはしていないが。 それでも自分としては結構頑張ったので、書き留めておく。 まず、シーツを洗っている間に部屋中のペットボトルを集めてラベルをはがし、ゴミ袋に入れた。天気が良かったので布団も干した。 その後はタンスの中身を整理して、古い下着や靴下をどんどん捨てた。まだタンスに入りきれないものがいっぱいあるので、また今度整理したい。 その後は本当に久々に掃除機をかけて、乾いたシーツと布団を取り込んで終了。 床の上に散乱していたものはとりあえず段ボール箱にまと

          日記 掃除をしたよ!

          今日は雨模様

          今日は雨模様

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          日記 シバザクラと流鏑馬

          日記 シバザクラと流鏑馬

          俳句の蔵出し 令和五年

          書きためた俳句が増えてきたので、蔵出しすることにした。 令和五年七月・八月 午後六時蝿も黙する三十度 つゆ草やはじめてふれた青い花 雷よおれの背骨に喝をくれ 猫とんで転んで跳ねて夏の夜 ご先祖に尻を向けるな夏布団 月見草想うだけならいいじゃない 夏風邪と氷枕と眠る夜 ただいまをお待ちしてます椿の実 令和五年九月 黄桃の苦味を噛んだ午後八時 そこの壁あしだか蜘蛛が警邏中 愛猫の足音軽き夜長かな 木犀の香は熱病の白昼夢 明星と咳の狭間の金木犀 夕空

          俳句の蔵出し 令和五年

          茶摘みといのち

          昨日と今日は、実家で茶摘みの手伝いをした。 茶摘みと言っても、両親が機械でほとんどの茶葉を刈り取った後、残りの部分を人の手で摘み取っていく。 お茶の木の脇に屈んで、柔らかな新芽をひたすら手につかんでぷちぷちと摘む、というよりむしり取っていくと、若いみどりの香りがした。 そのまま一心に摘み続けると、普段は見逃している小さないのちに出会った。 お茶の木に巣を架ける蜘蛛。 小指の爪ほどもないかたつむりの子ども。 指先に乗るくらいのバッタやカマキリの幼虫。 つがいで飛び回るシオカラ

          茶摘みといのち

          日記 煮干しの頭

          今日は帰宅後に、母と煮干しの頭をちぎった。 煮干しの頭と内臓を取り除いて、タケノコを煮る時の出汁に使うという。 中学の家庭科以来だったが、無心でできる作業を久々にやったので気持ちがスッキリした。こうした作業ばかりやって生きていけたらいいのにな。 明日の朝は、タケノコの煮物を一緒につくると母と約束した。ちゃんと起きなければ。

          日記 煮干しの頭

          『崖の絶壁』読了

          『崖の絶壁』読了