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しかし何も起こらなかった。について

今回は
「しかし何も起こらなかった。について」
というテーマで書いてみようと思います

むかし、ポケモンのゲーム上で
「コイキング」という
モンスターと戦った時に

ある技を使ってきた

それは「はねる」。


初めてこの技を繰り出された時には、

跳ねた勢いでぶつかってくるものかと


体当たり的な、攻撃を想像して
ダメージを覚悟したのだが

ぴょんぴょん跳ねるモーションのわりに


次の瞬間に衝撃的な
コマンドが表示される。


「しかし何も起こらなかった」と。


正直に、この時
文章の意味が瞬時に理解ができなかった

何かパラーメーターが低下するのか

毒でもまき散らすのか

はたまた跳ねて頑丈になるとかないのか?


そういったことを考えたのだが
本当に「何も起こらなかった」んですね


この技を作った意図が
いまだに不明なんですが

でもこの技はどのわざよりも


ぶっちぎりで、私の中で

インパクトがデカかったのは覚えています


わざわざ、1ターンを使って
攻撃をされ続けながら

渾身の「はねる」を繰り出すコイキング


こいつは本当に
ロックな奴なんじゃないかと。

何をされようが
「はねる」ことを繰り返し


そして倒される直前まで、

自分の持てるスキルを全力で発揮する


この生き様が
なんかカッコいい

と思うわけです


ポケモンを戦わせて、相手を倒す

バトルを楽しむ
ゲームの中に存在して


はねる、という技を使い
相手に対して何も影響を与えない。

このコイキングの存在の発し方が


意味のない事への意味を
問うている様な気がするのです


まるで被害を与えない

「抗議デモ」の様な気すらしてくる


ゲームの世界では、
意味のないことや使えない技

役に立たないアイテムは


価値がないとされ、

序盤で見向きもされなくなるのは
世の常ですが


人生において、意味のない事というのは

たくさんあるように思うのです


現代社会では結果や、行動の意味を

スピーディーに求められる傾向が
強くなっているように感じます


やる意味はあるのか?
その方法で成果は出るのか?

投資する価値はあるのか?
などなど


意味や意義、それによる効果が、

非常に求められる傾向が
さらに加速したように思います


そんな中で、評価に値しない

「技」や「スキル」
「ノウハウ」や「人間性」など


評価対象とされないが、

本当は価値があったもの。といのは


切り捨てられてしまう
時代のように感じられるのです

他人からみて、何も起こらない事

何も価値が無いように思える事を


本人がそこに特化して
取り組んだとしたら

新たな価値を
生み出して行くのかもしれません


そうした、今は何も起こらなくても
本人の努力次第で、

社会に役に立つ様な
価値を生み出せるかもしれない


そういった部分を伸ばして
成長させることが

個人が自分の人生を
生きていくためには


時に必要な考え方の一つに

なるのではないかと思うのです


いきなり自分のできることを考えた時に
すぐに意味があるかないかを
考えるのもいいですが


意味が無くても
意味を作り出していく

くらいの意気込みで
取り組んでみることも


こんな時代だからこそ、

ロックな面白い生き方として

認知される可能性を秘めていると思うのです

今回は
「しかし何も起こらなかった。について」
のテーマでお届けしました

また次回もお楽しみに―

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