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万年筆と色彩雫との出会い

この記事を、はて、なぜ書こうとしたのだろうかわからないが、今日は私と色彩雫との出会いについて思い思いに綴ろうと思う。目次とかはないので、簡単な読み物として上から下まで読んでいただくととても嬉しい。


色彩雫とは、PILOTさんから出ているインクのシリーズの名前である。万年筆になんて出会ったこともないし、恥ずかしながら使ったこともない私だったが、ある時YouTubeでこんな物に出会った。

ヨルシカは音楽としてよく知っていたし、なんならアルバムもしっかり予約して買っていたほどのファンであり、このMVも見た事があった。青年の顔が、水で滲んだインクで覆われている事。万年筆がペン先から落ちる事シーンが、万年筆オタクにとってはひやっとする場面であることも知っていた。

私はいつものようにYouTubeを見ていたら、あなたへのおすすめにヨルシカの藍二乗が出てきたのだ。「うわ、久しぶりだな」と、まるで旧友に街角で出会ったかのような感覚でそのMVを観た。そのMVに出てくる月夜のインクから目が離せなかった。とても綺麗な藍色。(私が藍色好きな話は下の記事からどうぞ)次の瞬間には購入していた。万年筆も、高かったが青年とお揃いにした。何かいいものが描ける気がして。そこからの1日が長く感じた。早くこい、早くこいと思って待っていた。

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案の定いい色。なんとも言えない色。夢中になっていろいろ書いた。が、自分の字がそこまで綺麗ではない事が妙に嫌だったので、私は1日でコンバーターに入れたインクを使い切ってしまうほど書いた。こうして私の急な外出自粛万年筆生活が幕を開けた。


ノートもいいものが欲しいと思った。昔買った「紳士なノート」が半分くらい残っていたのでそれを自分の母艦ノートとして使うことにした。高いペンから出る、綺麗なインク。文字を書くことってこんなに楽しいものかと、なんだか嬉しくなった。

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ものの数日で新しいインクを3つも買った。早すぎだろと突っ込まれるかもしれないが、僕には遅すぎるくらいだ。もっと早く出会っていればどれだけ生活が楽しいものだっただろうか。

このインクは「松露」。青に近い緑で、碧と表すのが的確かもしれない。このインクがまた素晴らしい。万年筆のインクは書いてから数秒待つと色が絶妙に変化するものが多いのだが、このインクは変化の具合が絶妙。ほんとに綺麗。

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「紺碧」。澄んだ空のような色。勉学に励むときはペン色を青にすると決めている私が、この色を買わない訳があるまいというような水色。すぐなくなりそうな勢いで使っている。大丈夫かな。


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最後はこちら。「山葡萄」。赤紫色・毒々しいというよりも美しさが際立っている。平安美人みたいな色をしている。用途は不明だが、日によってインクを変えてみたり、模索中である。こちらも色の変化が絶妙。絶品である。


とまあ1000文字近くインクについて初心者が書いているが、紙に文字を書く事が本当に楽しくなってくる。本当にいい趣味を見つけたなと思っている。

コロナウイルスのせいでお家から出られない今、新しい時間の使い方として「万年筆でものを書く」というお洒落で古風なのはいかがだろうか。デジタル化が進む時代の流れに逆行するのも、面白いものではないだろうか。

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