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桔梗をあなたに

桔梗ききょうは、夏の間から咲いているけれど、秋の七草の一つで季語は初秋。

家紋にもなっており、その青紫の花は桔梗色という色名で日本の伝統色でもある。
紫という色はいにしえの頃より高貴な色とされてきた。
それと同時にミステリアスな雰囲気も感じられる色だと思う。

帰らぬ恋人を一生涯待ち続けた女性の姿をたとえた、桔梗に纏わる物語もあるという。
もう、帰ることはないとわかっているのに、心のどこかで未だあなたを待ち続けている…まるで私たちの気持ちを形にしたような花だと、思わずにはいられない。




卓越した演技力と歌唱力、ダンスの華麗さ、美しく儚げで男の色気も感じさせる佇まい、黙っていると近寄り難いほどのオーラがあるのに、時にお茶目で天然な振る舞いは少年のよう。
三浦春馬という俳優の魅力を上げればきりがないけれど、もっとさらに言えば、本質はその品格にあると思う。

長く第一線で活躍していても奢ることなく謙虚で、感謝の気持ちを忘れず、制作現場のスタッフなど裏方にも分け隔てない態度で接し、女性はじめ他者を敬っていたところ、自分が目立つ為ではなく常に作品のことを一番に考え仕事していたこと、知れば知るほど、三浦春馬という人の人間性に惹かれてしまうのだ。

芸能界には数多あまたの、素敵で才能のある俳優やミュージシャンがいると思うけれど、その人となりにまでも惹かれる人物というのは、どれくらい居るだろうか。

私は春馬くんがはじめてだった。


だから
何度季節が巡ろうと
あなたへの
惜別の情は消えることがないのだ




桔梗の花言葉

気品

優しい愛情

誠実

変わらぬ愛







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