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ブラック企業あるある〜ブラック企業でしか働いたことない人は自分の会社がブラック企業であることに気づかない〜

24歳、大学院を卒業したばっかり、新社会人。
いろんな夢と希望を持って入社した企業がブラック企業だった。

その時はブラック企業だとわからなかった。なぜなら他に比べるものがないからだ。社会人は辛い、会社に行くのはしんどい、そんな言葉を普段から耳にする。その上、社長が毎日のように「辛いからお金がもらえる、それが仕事」とツルツルの脳みそを洗脳していく。学生として過ごしたおよそ15年間、オーソリティや年配の人に従い敬えと教育されたのち、放り出された社会人生活。学校という狭い世界ではそのルールでよかったのだが、そこから出ると必ずしも自分より歳をとっている人が全員大人であるとも限らないし、尊敬に値するわけでもない。学生以外の経験がほぼない20代前半にそのことが気づけるだろうか?

学生の時アルバイトをもっとやっておけばよかった。でも、高校時代はバイトが禁止、大学と大学院時代はビザの問題で夏休みの長期休みくらいしかアルバイトをする機会が無かった。もし若い頃の自分にアドバイスするとしたら、アルバイトをたくさんした方がいい、できればいろんな大人を見比べられるように複数のアルバイトを経験した方がいい、と言うと思う。

ここからは、今振り返ると自分が働いていた最初の会社はブラック企業だったなと気付かされたエピソードを箇条書きにしようと思う。もしこの日記にたまたまたどりついた人がいて、「私が働いている会社ブラック企業かも!?」って思ったら、判断するのに役立てて欲しい。

⭐︎ブラック企業で起こること⭐️

・残業代が出ない
・そもそも残業代が出ないので意味もないが、残業時間が数えられていない
・仕事のために徹夜したことがある(もちろん残業代は出ない)
・始業時間30分前に来ることが基本(もちろん給料は出ない)
・毎日会議をする(仕事時間が減る)
・土日を使って宿題が出される(もちろん給料は出ない)
・マニュアルもない、教えられてない仕事を平気で一人で任せられる
・2年半しか働いていないのに、その2年半のうちに会社の先輩が全員辞める、辞めさせられる
・社員が辞めていくので常にインターンがいる
・オフィスの場所だけはいい
・仕事内容に倫理的にグレーゾーンのものがある(メンタルがやられているので社員は気づかない)
・仕事で使わないスキルの研修をさせられる
・そのスキルを習得したかを見極めるために社長が作った独自のテストを受けさせられる
・偉いクライアントとの飲み会に社長は参加せず新人社員に接待をさせる
・仕事のないことを社員のせいにする
・新しい事業をたくさん始めようとする
・新しい事業を始めろというが、お金はかけるなと言われる矛盾
・新しい事業が失敗すると社員のせいにする
・朝礼で「経営の神様」と呼ばれる稲盛和夫を「生き方」という本を音読させられる
・いろんな社訓があるが、会社が実行できていない
・給料の払い戻しがある
・強制参加の飲み会が開催されたと思えば説教される
・辞めさせられた先輩について「2週間前に言えば誰でも辞めさせられるし、辞めてもいい」と言ったのに、辞めることを2週間前に言ったら「3ヶ月前にいうのが常識」と説教される
・転職先の会社の社長と話をさせろ、と脅される

思い出したら随時追加しようと思う。
もし新社会人がこのブログを読んでいたら、言いたい。死ぬほど辛いと思ったら、信頼できる大人に相談した方がいい。できれば複数の会社で働いたことあるちょっと上の人に。ブラック企業にある程度の期間勤めていると自分の世界の全てがブラック企業化し正常な判断ができない。すっごく辛いけど、みんなも辛いから自分頑張らなきゃ!と考えていたらそれはもうブラック企業にマインドを侵食されている可能性がある。世の中そんな辛いことばかりが仕事ではないはず、、、!

ブラック企業で働いていることを恥ずがしがらなくて良い。よっぽどじゃない限り、面接段階で分かりようがないのだから。自分がダメだから仕事に行くのが嫌なのか、職場がブラック企業だから行くのが嫌なのか。日記を書き、異常な世界を証拠として書き記すのも良いと思う。信頼できる人に状況をなるべく細かく描写をして、ブラック企業なのか、客観的な意見をもらうことをお勧めする。そしてもしもブラック企業だと分かったらすぐに転職を考えよう。
私はブラック企業だと気づかず3年働いた。ブラック企業で働いていることは決して悪いことばかりではない。働いていた3年間、死ぬほどプレッシャーに押しつぶされる思いをしたおかげで、ある程度辛くても耐えられる強靭なメンタルを手に入れることができた。ただそれは次の会社に行く時のアピールポイントにはしづらいので早めに勇気の撤退をする決断を!


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