わたしの日記 「ひとは犬と」
犬とは、たいへん愛おしい毛玉である。
どうもこんばんは、もりみです。ここんとこずっと寒いですね。足は冷え、心は冷え、そばにいて温いのは犬くらいです。
あの、そちらのお兄さん、お姉さん。うちのイヌタロウ(仮名)のお話をちょっとだけ聞いていってくださいません?ホットミルクいれてくるんで、すぐ横のソファにかけてゆっくりしとってくださいね。
それでね、そうそう。知らないうちに足元で寝てる系わんこ代表の、うちのイヌタロウほんと可愛いんですよ。
赤毛でね、ころころ元気で、まあ体がでかいんです。骨太マッチョマンのくせにお顔はキュート。人に例えると、なかやまきんに君の体と千葉雄大さんの顔を合体させたような感じかな。
アンバランスでしょ?でもね、それがいいんですよう。ちょっと歯並びが悪くてしゃくれ気味なのもいいんですよう。なんたってイヌタロウの全部が愛おしいんだもん。
このあいだなんかね、一緒に暮らして5年くらい経つからそろそろ日本語しゃべれるんじゃないかなって思って、話しかけてみたんですよ。
「ねえイヌタロウくん。なんか言ってみ。ほらほら。リピートアフタミー『もりみちゃん可愛い』はいどうぞ」
「...」
まあ、返事はなかったですね。そりゃあそうか。見つめ合ったところで、なにを考えているのか全く分からないし。だって犬だし。そもそもしゃべれないし。
家族のなかで唯一言葉がちがうイヌタロウだけど、彼も人と同じように寝たり起きたり楽しんだり怒ったりしながら生きとってね、その生きてる姿がぜーんぶ可愛いんですよね。
このあたたかくて小さい毛玉が冷たくなっても、ずっとずっと一緒にいたいなあって。短い命にたくさんの愛を散りばめて、最期まで元気でいてほしいなって思うんです。
ああ、すみません、一人でたくさんしゃべってしまって。ホットミルクもすっかり冷めちゃいましたね。次はちょっと甘めにします?
いつも読んでくれてありがとう。
本日の主人公は、カフェ店員気取りのもりみでお送りしました。
文中BGM The Elements: Water / 上原ひろみ&Edmar Castaneda
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あたまのネジが何個か抜けちゃったので、ホームセンターで調達したいです。