あの子の日記 「梅雨あけ」

白いシャツのしわはそのままで、胸元のリボンは緩んだままで、スカートのプリーツは乱れたままで、わたしたちは例年どおり夏をむかえました。

すこし伸びた髪の毛は、束ねると仔馬のしっぽみたいにゆれてみせます。あなたの上にかぶさると、ざらざらしたそのほっぺをくすぐってみせます。

未来のことは考えないでいましょう。まいにち、まいにち、現在をくり返しているだけだから。この夏がおわるまで、あのくつ箱に隠れていましょう。

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あたまのネジが何個か抜けちゃったので、ホームセンターで調達したいです。