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今日の1枚「…あなたの世界に私はいますか?」

タロットカード1枚引き。
シャッフルして左手で選んだカードは。

『世界』正位置。

2005年に講談社から発売された私の著書。
『ソラ色らせん』

ソラ色らせん | 森 美樹, D[di:] |本 | 通販 | Amazon
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%BD%E3%83%A9%E8%89%B2%E3%82%89%E3%81%9B%E3%82%93-%E6%A3%AE-%E7%BE%8E%E6%A8%B9/dp/4062800128

こちらのキャッチコピーが。
「…あなたの世界に私はいますか?」
だった。

ストーリーは割愛するが、当時の担当編集者がかなり気に入ってくれて。
テレビ局にドラマ化の企画を持ち込んでくれた。
結局叶わなかったが、私の中でもひときわ光を放つ一冊である。

で、世の中にたくさんいる「あなた」の世界に「私」はいるのだが。
それは本当の私ではない。当然だ。
あなた目線から見た、あなたの私だ。
私の私ではない。

だから、迂闊にも。
「あなたのことは私が一番良く知っている」
などと言ってはいけない。

「あなたのことは私が一番良く知りたいと思っている」
とか。
「あなたのことは私が一番良く知りたくてしかたない」
などが望ましい(のか?)。

タロットカードの世界は、大アルカナ21番目のカードだ。
まるっと美しく完成された世界。
緑のリースのまんなかで踊るのは、自分自身を表現しているのだろうか。
ひとりしかいない世界で、自由を謳歌する。
周囲には四大聖獣。
赤い♾️が結ばれたリースの中には、誰も入れない。

世界は最後のカードだが。
また0からはじまるのを示唆する。
知りたいと願う、たくさんの「あなた」がいる、新しい世界を目指して。

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