今日の1枚「人生の深まり」

タロットカード1枚引き。
シャッフルして左手で選んだカードは。

『女帝』正位置。

個人的にあまり出ないカードなので意外だった。
どちらかというと女教皇(女司祭)のほうが出る。

私は昔から結婚願望がなく、子供がほしいと思ったこともなかった。
今は結婚しているが、子供はいない。
自分には母性など欠片もないと思っていた。

実際、子供は苦手だ。
嫌いなのではなく苦手。
しかしなぜか子供には好かれる。
(保母をしている友人いわく、丸で囲める顔立ちの人は子供に好かれるらしい)
好かれるのはありがたいが、苦手なので妙な対応になってしまうし、非常に疲れる。

あと私は子供を子供扱いするのが嫌いだ。
苦手なのではなく嫌い。
子供の中身は意外に大人だからだ。
これは経験上よくわかっている。

この思考の偏り?も、母性のなさからきているのだろうか。

母性ナッシングの私が「へ?母性?」と狼狽えたきっかけは。

猫だ。

約10年前、我が家に猫がやってきた。
旦那さんが知り合いからゆずりうけたのだ。
というか、ほぼ飼育放棄状態だった猫を引き取ったのだ。

血統書付きのアビシニアンで。
とても美しい雌猫だった。

猫も捨てられた立場を理解していて。
気持ちの整理がついた(?)3日後に。
私にすりよってきた。

こんな小さな生き物でも、捨てられたことがわかるんだな。

そう思った瞬間、悲しいような切ないような、氷柱から滴る雫みたいな尊い感情が生まれた。

母性は、なくても特に困らなかった。
母性に気づいて、人生は深くなった。

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