読書記録4.7 -最終回・ひらめく人になるために-『7つのステップでスマホを手放す 退屈すれば脳はひらめく』マヌーシュ・ゾモロディ
こんにちは、だるまです。一週間にわたる要約版も今日で終わり。
前回はこちらです。普段と違うことを観察できたでしょうか。
さて、最終回です。
Epilogue ひらめく人になろう
ラジオ番組の企画「退屈すれば脳はひらめく」は予想以上の反響を呼び、参加者は2万人を超えました。
プロジェクト開始の時点では、参加者のスマホ使用時間は1日あたり約2時間。レッスンに取り組んだ週には、全体平均は1日あたり使用時間が6分、手に取る回数は1回の減少でした。
なんだか微妙な結果に思えます。
しかし、参加者の実感はより大きいものでした。学生は授業をよく理解できるようになり、作家は原稿を書き上げ、会社員はストレスに強くなれたそうです。
「無自覚」な大学生
ある研究で米国の大学生はFacebookを1日平均25分見ていることがわかりました。
学生にとってFacebookを見ることは何も特別なことではなく、スマホに手を伸ばしSNSをチェックすることは無意識の習慣になっています。
根本的な原因は何か?
一つ目に学生は「無自覚」であるから。
授業や睡眠を差し引いた1日の自由時間は4~5時間ほどです。そのなかでSNSをチェックしていたら、時間が限られていることを忘れてしまうのではないか。
いいえ、学生は自分が時間を無駄にしていることははっきり自覚しています。だるまもそのうちの一人です。でもやめられない。
二つ目は、時間を浪費しやすい人がいるから。
個人の資質の問題ですが、集中力がない人をPCやスマホから遠ざければ解決する話ではないのです。結論として「意欲の問題」だそうです。
大切なのは、SNSをやめようと望まなければならず、さらにやめられると信じること。
少しでも自分のスマホ利用を改善したいと思ったその瞬間、スマホを意識的に利用するよう心掛ければよいということです。
退屈する、その先へ
「退屈すれば脳はひらめく」プロジェクトのなかで、一番の成果は
テクノロジーのせいで自分の行動や考え方、存在までが変化していると感じているけど確かにそうなんだと科学的に証明されたこと
プロジェクトに参加した人だけではなく、テクノロジーに支配されていないと思っている人にも効果をもたらしました。
今の時代、デジタル機器をほとんど使わないという人もテクノロジーと無縁であることはできません。
レッスンを通して思いもよらない行動を無意識にとっていることが分かったのです。
以前は当たり前だった話すこと、聞くこと、アイコンタクトをすること。間をとり相槌すること、それから退屈すること。
今ではこれらをどれも積極的に行わなくてはなりません。「デジタル世代」の私たちは知らないわけではなく、後回しにしています。
スマホから離れて、本当の意味で「自分」を見つめ、生きることを実感したいです。
スマホを手放したとき、つながりを絶たれたと感じますか?
でも、何から絶たれたのでしょう。じつを言えば、そういうものを持っているせいで、自分自身からつねに切り離されています。
自分が見ている美しい夕日を誰かに見せられなくても、自分がどこにいるのか伝えられなくても、目的地までの最短ルートが確実に分からなくても、あなたがこの世に存在することに変わりはないのです。
おわりに
思ったより長くなってしまったので、だるまの一週間チャレンジの結果と雑感は明日まとめて投稿したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
もし一週間レッスンを取り組んでくれた方、もしくはこれからやってみようと思ってくれた方がいたら何よりの喜びです。
これからもよいスマホ生活をお過ごしください。
かしこ
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