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書評(?)、かこうかな

社会人になって、本を読むことが増えました。
圧倒的に、情報もスキルも不足、なにより考え方が窮屈だったことを感じて、本を読むようになりました。

最初は、飛びつくようにハウツー本を読んでいましたが、「いやなんだか違う気がするなあ」と思い、わたしが求めているのは方法論ではないのかも、と思い始めました。

わたしの好きな本①感じ

ことばの響き、リズム、グルーヴに乗っている感じ。
あの「感じ」が好きです。

自分の気持ちを言い換えてくれるようなことば選びに長けていて。
「こんな風に表現できるし、考えられるんだな」
「なぜかわからないけど、しっくり腹落ちする表現だな」
と、ことばの強さを「感じ」るときが好きです。

例えば、このことばが好きです。
(※ちなみに、装丁も大好きです。)

祝福の速度を上げろ。日々を祝福するためにわたしは働いている。

講談社,くどうれいん『虎のたましい人魚の涙』より

いわゆる、語彙を増やすことに近いかもしれません。
語彙を増やすというと、英単語みたいにパラパラっとめくって、何度も読み返して…というプロセスのイメージがあります。

決してそうではないんです(知識も増やさなきゃいけないのに)
なんていうんだろう、この「感じ」。

ことばの「感じ」を「感じ」られる、そんな本が好きです。

わたしの好きな本②いなす

いなしていくことが大事、と前にお世話になっている先輩がおっしゃっていました。
しかもわたしに面と向かって言っていただいたわけではなく、わたしと似たような悩みを抱えている方に伝えているのを、こっそり聞いちゃったんです。

立ち向かうんじゃなくて、いなす。
「はいどうぞー」って言いながら道を開けてあげると気持ちがいいよ、と。
相手のためでもありますが、相手のためより、自分の生きる術なんだと思います。
自分が生きるための護身術。おまもりみたいな方法です。

いなし方を教えてくれる、そんな本が好きです。

人の欠けている部分だけを指摘するのはただのバカ

大和書房,澤円『メタ思考「頭のいい人」の思考法を身につける』

クヨクヨ悩んでいるときに、このド直球・ド真ん中ストレートに、空振り三振でした。
こういう人もいるんだな、と思うのにまずは慣れつつ、どういなして、いなした上でどう関係性をつくるかまでできれば、最強だと思っています。(いまのところ)

書評、は好きじゃない

いわゆる書評、はあまり好きではなく。
わかりやすい、明快なことばだと思いますが、そんな烏滸がましいことはわたしにできないと思います。
書いたことに関する評価、って…。できない…。
書感とか、ことば感とかの方が好きです。

でも、あまりに明快で的確なことばなので、使わせていただきたい。
ということで、「書評(?)」を始めようとかなと思います。

あくまで、わたしが読んで、その本の感想をまとめる的な。
ただそれだけ的な。
本当にそれだけ的な。
そんな感じで、やっていきたいなと思います。

ちなみに読書量としては、月10〜15冊です。(いまのところ)
好き嫌いをするほどの量を読めていないので、ジャンルは割となんでも摂取できます。(いまのところ)
強いていうなら、ことばのリズムに乗れない本は途中で閉じます。

そんなわけで、「書評(?)」をはじめますので、どうぞよろしくお願いします。



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