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スナックキズツキ

誰もが日常の中で少しずつ傷ついている。
ちょっとしたことでイラッとしたり、何気ない言動にひっそり傷ついていたりする。そしてふと、私の何気ない言動が過去に誰かを傷つけていたのではと、読んでいて少し怖くなった。無意識のうちに、誰かを傷つけていたのかもしれない。
この本の中に出てくる登場人物の感情ひとつひとつに頷いた。思ったことのある、感じたことのある感情ばかりで私だけじゃなかったんだと、何故だか安心した。

スナックキズツキのようなスナックが現実にあれば良いのに。なんだかモヤモヤした夜に、ふらっと立ち寄れる場所があると、身も心も安心するんじゃないかなぁ。

大したことではないけれど、誰かに聞いて欲しい。
友だちに連絡して言う程ではないけれど、心がもやっとする。
一人で抱えると負の感情でぐるぐるしそうな時、周りの人はどうやって夜を乗り越えているのだろう。。
取り敢えず私は、次のもやもやに備えてスナックキズツキを側に置いておこうと思います。

書名:「スナックキズツキ」
著者:益田 ミリ
出版社:マガジンハウス
出版年:2021年1月
ISBN:978-4-8387-3138-1

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