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嫌いにはなりたくないんだ このまま会わなくなったとしても

『ミウラさんの友達』 益田ミリ:著 マガジンハウス

益田ミリさんの漫画デビュー20周年記念作品
20年も漫画にエッセイに小説に沢山の作品を残しているミリさん、改めてすごいなぁと思います。ミリさんの作品を初めて読んだのは大学生の頃で、当時はミリさんの作品の雰囲気になかなか慣れることができず、一冊読むも暫く離れていました。再び作品に触れたの社会に出て、身も心もくったくたになった頃。仕事で行き詰まっていた時に『週末、森で』に出会い、じわじわと心がほぐれたことを覚えています。そこから『僕の姉ちゃん』『ふつうな私のゆるゆる作家生活』など片っ端からミリさんの作品を読んできました。旅のエッセイも多く出版されていて、『美しいものを見に行くツアーひとり参加』や『考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール』など何度も読み返しては旅に出る気分を味わっています。

今回の作品は、前情報なしでミリさんの新刊ということで手に取りました。女ともだちの日常が描かれいるのかなぁと安易に考えていたのですが、考えていた内容と大きく違っていてびっくりしました。そんなカタチもあるのね。。毎度ミリさんの何気ない言葉にハッとさせられるのですが、今回もとても良かったです。まさに今考えていたことだったので、誰しもが通る道なのかな、とも思いました。
6月、7月とまだまだミリさんの新刊が出るみたいなので、楽しみに待ちたいと思います。

○惹かれた言葉
「会えない時は会えない また会える時は会える」
「友達って無理して会うものではない」ミウラさん母の言葉

「友達だったことは変わらないし、楽しいこともいっぱいあったし、
お互いに助け合って信頼し合って 人生のある期間一緒にいたっていう真実は、残ると思うんだ」ミウラさんの言葉


*益田ミリ
1969年大阪生まれ。イラストレーター。
『僕の姉ちゃん』『週末、森で』『スナックキズツキ』など多数書籍を刊行。

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