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#013 脳が「誤作動」を起こして負ける?

【私たちの思考】が脳への司令

私たちの思考が脳へ司令を出しています。
「悪い言葉を使わない」「否定するような言葉は使わない」「ネガティブな思考はしない」等は脳へ”悪い司令”を与えないためです。



キケンな脳への司令は「もう大体できた」

終わっていないのに「もう大体できた」「もうすぐ終わるな」「もう勝ったな」「成功だな」と安心してしまう。

試合、練習、稽古、仕事、試験などの大事な場面でこんなことを思ったことはありませんか?


例えば…
相手に大差をつけていたはずなのに
・相手に追いつかれた
・逆転された
・最後のツメが甘かった…こんな経験はありませんか?

会議中に「もう少しで終わるな」と思ったとたんに
集中力が切れた、お腹空いてきた…そんな経験ありませんか?

どうしてこんなことが起こったのか。
”まだ終わっていないのに”、できたと脳が判断してしまい、
「もうこのことに関しては考えなくていいんだな」と誤作動を起こしてしまったからです。



自分が脳へ『司令』を送った

脳が勝手に判断して誤作動を起こしたのではなくて、
自分が「もう大体できた」「もうすぐ終わるな」「もう勝ったな」と思考することによって脳に司令を送ったんです…。

思考や言葉って大事ですね。

脳にとってなにかの最中に「完成した」「できた」「達成した」「勝った」という言葉(思考)は『脳にとっては否定語』なのです。
「もうやらなくていいよ」「もう続けなくていいよ」という意味での否定語です。

脳はそういった否定語を受け取ったときには、もう思考するのをやめてしまうんですよね。(脳は省エネです(笑))
「もう頑張らなくていいよ」って司令を出された、と判断してしまうんです。

⇓stand.fmでもお話しています。
アプリがなくても聴けます。

金メダル確定だと言われた選手

アテネ五輪でジャマイカの短距離走のパウエル選手。
100mを9.74秒という記録を持ち、『金メダルを確定』と有望視されていました。ところが金メダルが取れなかったんです。

「75mまではトップで走っていて勝ったと思った
その時、隣の選手の足が見えてマズイと思った。
自分が何故負けたのかわからない」

レース後のインタビューより

これは、パウエル選手の思考により脳が誤作動を起こしたのでは…と言われています。

・まだ終わっていないのに「勝ったと思った」
・「マズイ」(負けるかもしれない)と否定語を思い浮かべた


どう思考すればいいのか

途中で気持ちが緩む、油断する、開放されたい…そんな心理からもう少しのところで安心してしまうのでしょう。

大差をつけていても油断は禁物です。
「もう勝った」「余裕、余裕」と思っていませんか?

思考転換するのに以下のように考えてみてはいかがでしょうか?
「ここからが大事だ」
「ここからがマイゾーン」
「最高タイムを出してやる」
「ここからぶっちぎりで勝つ」

【途中で力を抜かずに、最後まで全力を出し切る】
それが対戦相手や仕事・試験でも敬意を払う、
持っている力を最大限に発揮することではないでしょうか。


思考や言葉には自分の癖があります。
急には変えられない…という人もいるかも知れませんね。

少しずつ変える練習をしていきましょう。

また、自分が使っている言葉や思考は「自覚」ができないものです。
一人でできないこと・簡単ではないこともメンタルコーチである私と一緒ならスピード感も倍速ですよね(笑)

まずは言葉、思考を変えていきましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。


今日もお読みいただき、ありがとうございます。

 

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