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感覚過敏者への配慮が進む件。

↑こういうの、病院などの待合室にもあるといいと思う。
というのも、待合室にはたいてい、大画面・大音響のテレビがあって、待合をする人は、しばしば高齢者の聴覚に最適化されたそのテレビの視聴を強いられる設計(?)になっている。
だがそれは、聴覚過敏やその他の過敏症を持つ人にとっては、ただひたすら苦痛でしかない。
だから、どうしてもその場所からテレビをなくせない(そんなことないと思うが)というのであれば、待合室の一角に↑のような「小さな部屋」やスヌーズレン・ルームみたいなものを作り、感覚過敏の人に配慮するというのがあってもいいと思うのだが、どうだろう。

こうした小部屋が必要な人もいるが、かならずしも小部屋でなくても、待合室の片隅の静かな場所にパーテーションがあってもいいと思う。
例えばASDの人のなかには背後に人がいると落ち着かなくて不安になる人もいるから、椅子を壁に沿って設置するとか、椅子の背もたれの突っ立てみたいなものを大きく高くしてもらうだけでも違うし、椅子を何席かごとに仕切って、その仕切りを大きくするというのがあってもいいと思う。

あと、小部屋が必要なのは、学校などの教室。
とりわけ、自習の時間は教室がカオスになるから(担任によっては自習だらけ!)、騒がしい教室から逃げるための何等かの対策が、感覚過敏の人にとっては必要だと思う。
それは必ずしもこうした小部屋でなくとも別の部屋でもいいし、先生が休みの日には生徒も学校に行かなくてもよいという取り決めでもいい。
(かつての私みたいな子どもがパニックを起こすのは、一つには教室が騒がしいということも理由にある。)
また、修学旅行の際には、ASDや感覚過敏の当事者を大部屋に入れないことも大切なことだと思う。

問題は、こういう小部屋は死角になるから、犯罪やいじめの場になりやすいということ。
心無い人に悪用されないことを願う。

あと、話は若干逸れるが、何かの病気やケガで入院したときも、ASDや感覚過敏を持つ人が、なるべく費用の負担が少ない方法で、個室が使えるようにしてほしいと思う。
具体的には、差額ベッドにもそうした障害や過敏を持つ人には健康保険が適用できるようにするとか、差額ベッドの費用も確定申告の控除の対象にできるようにするなどである。

ほんとうのことを言うと、感覚過敏や発達障害について重々理解していながら、(手記にも書いた通り)配慮とは全く真逆のことをする人も残念ながらいるので、理解が進むだけではまだまだ足らないのだが、ともあれ、冒頭のようなものが普及することは、大きな進歩だと思う。
(2023.5.20)

#感覚過敏 #聴覚過敏 #自閉症 #発達障害 #ASD #病院 #入院 #待合室

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