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今日の「オススメの本」


本日ご紹介するのは「私とは何か」(by平野啓一郎)です!
1~2分で読み終わると思いますので是非ご覧ください!




①どのような本か

「私」とは何なのか、その正体を分割不可能で絶対的な「個人」ではなく分割可能な「分人」として捉えるという斬新な考えが述べられた本です。

 私たちは相手によってコミュニケーションの方法を変えてしまう(人格が変わってしまう)が故に「本当の自分」や「素の自分」というものを追い求めてしまいがちです。しかし、そんな悩みに筆者は見事な解釈を与えてくれます。


 


②どんな人にオススメか

「もうこれ以上キャラを演じたくない」
「本当の私ってなんなんだろう」

そんな悩みを抱えている人に特におすすめの本です。

また
「どうしてあんな振る舞いをしてしまうのだろう」
「こんな私は最低だ」

などと自分を責めてしまいがちな人にも、ぜひ一読していただきたい本となっています。きっと心が軽くなると思います。



③読んでみた感想

ここからはネタバレを含みますので、避けたい方はここでストップ!!
読み終わったらまた戻ってきてください。お待ちしてます(^^)/














 
 私は以前から「ずっと変化しない絶対的な私っているのだろうか?」と思っていました。だって昨日の私と今日の私が全く同じ考え方をしているわけではないし、体の細胞の配置も同じじゃない。精神的にも身体的にも不変の「私」というものは無いのではないか。そんな疑問を抱えながら過ごしていました。
 
 そんな私には「あらゆる人格から構成されるものこそが私である」という考えがピタッとハマりました。人間は他者との相互作用の中で絶えず織りなされる存在である。そう考えると中島みゆきの「糸」の歌詞も腑に落ちました。

 またこの本は私の読書熱を加速させた一因でもあります。
 分人思想を採用するならば、私はあらゆる他者から構成されています。そして、その他者とは何も「現実の人間」には限りません。数百年前の外国人だって、フィクションのキャラクターだって、私の一部になり得るのです。
 

 より素晴らしい分人を構成し、より素晴らしい私を作り上げるためにも、様々な本に触れたいと思うようになりました。

 今後も興味のあるものには積極的に飛び込んでいきたいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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