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フランスに来たとたん、うんちになってしまう、お母さん

2歳半になった息子は、コロナ渦中で自宅待機になった4月からトイレトレーニングを始めて、最近ようやく保育園でもおもらしがなくなって、持ち帰りおしっこまみれのパンツとズボンがない日は気分がよい。

アパートで補助便座に座ってるときも、おしっこが飛び出さないよう、自分でおちんちんを手で下に向けてコントロールしてるのを見たときは感心した。

子どもにとって、おちんちんは遊び相手でもあり、とても気になる存在らしく、お風呂でシャンプーの空の容器に出し入れして遊んでたりすると、これは止めた方がよいのだろうか悩みどころでもある。

ある日、パパがはだかんぼでお風呂から上がってきた様子をまじまじながめ、よほど驚いたのか、嬉しかったのか、
パパおちんちん!パパおちんちん!
と大笑いしていて、こっちも笑ってしまった。
それから数日間は、パパおちんちん、と一日中、何度も唱え、笑い転げておもしろかった。

子どもからどうやって呼んでもらうか、考えるのも親の楽しみのひとつ。

我が家の場合、息子はフランスに赤ちゃんの頃から住んでるし、9ヶ月からシッターさんにお願いしたり、その後も市立の保育園にも通うようになったので、混乱しないよう、フランス語にも近い、パパ、ママと呼んでもらおうと決めた。とても、パパ、ママが似合わない両親だけれども。

パパは、フランス語でもpapa、パパ。
ママは、maman 音はマモンが近いけど、カタカナでは、ママンと書かれることが多い。

日本語のあかちゃん言葉は、呼び方もその家庭でバリエーションがいろいろあるけど、

パパ、ママ、にしたのも、実はもう一つ理由がある。

フランス語と日本語では同じ音に聞こえるけど、まったく違って、笑っちゃう下ネタ用語になってしまう大変なものがあるからだ。

まずは、母親。

かぁかぁ、かか、と呼んでもらっているお母さんたち、結構いると思うし、漫画や映画なんかでも一般的に使われて、違和感もない。

でも、カカ(caca)は、フランスでは、うんちですからね!!

ちなみに、おしっこは、ピピ(pipi)。

それから、おじいちゃん、もなんて呼ばれてますか?

じぃじ?、じいちゃん?

フランスに来たら、ジジ(zizi)は、おちんちんですからね!!
パパおちんちんと同じで、じじおちんちん、もあながち間違いでもないところがみそ。

おばあちゃんは??

フランスでババ(baba)といえば、ラム酒のきいた、パパも大好きなお菓子。それから、あまり使われてないけど、おけつという意味もあるらしい。

反対もある。有名なもので、

乾杯!をフランス語ではチンチン(tchin-tchin!!)。

これなに?の意味の、ケスクセ(Qu'est-ce que c'est ?)→けつくせー。

息子とおちんちんで盛り上がってしまって、三十半ばにもなってあほだなと思うが、知ってしまうと、それでもやっぱり、うんち、うんちとは呼ばれたくない。

フランスで、あまりにも、かーか!じーじ!ばーば!言ってると、

「まあ、なんて日本人はお下品なんでしょう!!」

それはそれで、とてもおもしろいと思うので、大いに日本の子どもたちには使ってほしいと思います。

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