きっかけ【詩】
「死にたい」と思う瞬間って何だろう?
大切な人を失った時?
誰かに嫌われた時?
知らない人にも拒絶された時?
誰にも愛されないと感じた時?
「生きたい」と思う瞬間って何だろう?
大切な人を取り戻した時?
誰かに好かれた時?
知らない人にも受け入れられた時?
誰かに愛されたと感じた時?
生きたくないけど死にたくないだけ。
そんな生き方って何だろう?
そんな死に方って何だろう?
そもそも「生き方」と言えるのか?「死に方」と言えるのか?
生きてもいない。
死んでもいない。
「命」を軽視して、自らを傷つけている。
自分の「命」の重さはいつ決まるのだろう?
産まれた時?産まれると決まった時?
・・・生きてきた過程で決まるのか?
(生きても死んでもいないのに?)
自分の「命」がどうしてこんなにちっぽけで軽い物に思えるのだろう?
「命」の色がどんどん透き通って行く。
思うのだ。
きっと透明人間になってしまったのだろうと。
もう、私は、誰にも、見えない。
重いも、軽いも、何もない。
見えない「命」には何もないのだろう。
だから「生きる」も「死ぬ」もないのだと。
生きたくもないし、死にたくもない、
・・・傾く、きっかけはきっと、あっと、言う間。
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