君に出逢うまでの物語 第2話 社畜ライフ
今日も朝から新人を集めて説教タイムが始まる。
常に周りが自分の思い通りに動かないと怒りを爆発させる上司にみんなうんざりしている。
さっきから槍玉に上げられている女性はあまりのショックから過呼吸を起こし、医務室へ運ばれた。
その後、苛立ちからかドンドン話が大筋からそれて重箱の隅をつつくような小言が始まる。
俺にも少しずつ限界が近づいている。
ようやく説教から解放され、安堵した俺を待っていたのは先輩から押し付けられた仕事の山だ。
これを片付けないと帰れないなんてありえない‥
仕事を押し付けた先輩は、既に営業に出ていて返りは直帰だと予定ボードに記入されている。
やられた!
説教されてるうちに逃げられた‥
納期が明後日とか‥
ふざけてんのかな?
とりあえず昼まで頑張ってみて、主任に相談しよう。
そう考えると少しホッとした。
俺はまだ大丈夫だ。と呟きながら俺は目の前の山を崩していくのだった。
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