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好奇心の重たい扉

CMというのは、本当によくできている。
気がつくと口ずさんでいた、という経験は、多くの人があるだろう。
我が家の4歳と3歳の子どもたちも、まさにこんな感じ。
普段あまりテレビを見せることはないが、一瞬見た・聞いたそのフレーズや歌を、しっかりと覚えている。

我が子が最近ハマっているのは、めちゃコミックさんのCM。
有吉弘行さんが出演されていて、「無料〜!」という言葉が耳にのこる。
一緒に映っているあの犬も、かわいい。
「19巻、20巻、無料〜!」
この巻数までしっかり合っているかはわからないけれど、永遠に言い続けている。
たまに、遊びの中に登場することもある。
人形遊びの中で、うさぎとでっかいクマが、ひたすら「無料〜!」と言い合っていたり、買い物ごっこでお会計に登場してみたり。
結構、しつこい。
たまに、こちらが言わされることもある。
うまく声が裏返っていないと、指摘される。

あれ。
わたしの頭の中、もうめちゃコミックさんのことでいっぱいになってない?
まんまとやられてるなぁ。
これが、宣伝効果だったのか……。
こうやって、広がっていくのか……。
なるほど、コピーライティングって、こういうことなのね……。
書くことを常に考えるようになってから、色々な気づきがあっておもしろい。
いつかはわたしも、誰かの記憶に強く残るような言葉を残してみたい、と改めて強く思う。

あぁ、3歳の娘がまた呼んでいる。
うわぁ、丸めた広告を持って、なんだかニヤニヤしながらこっちまで来た。
目をほんの少し細めて、うっすら口を開けている。
口角は、上がりっぱなし。
ちょっと嬉しいことがあって、隠しきれないときの顔をしている。
「ママ、これチョコザップだね?」
すごい、音だけじゃなくって絵まで認識しているじゃない。
大正解、これはチョコザップのかわいらしい黄色のキャラクターです。
わかるわかる、この子特徴的だもんね。
一度見たら忘れられな……あれ。
あれれ。
こんなところにもCMの効果が。
広告の世界、おもしろそう。

娘よ、すっかり重たくなってしまったわたしの好奇心の扉を開けてくれて、ありがとう。


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