2023年6月の読了本
おやすみ、東京
寝る前に読むのに、ぴったりの1冊。
ただし”おやすみ”と言っているにも関わらず、やさしく眠りに誘ってくれるような本ではありません。(ただの個人の感想です)
東京の多くの人が眠りについている、午前一時という時間帯に起きていて、なにかしらの活動をしている人達の物語で、
読んでいると続きが気になって、むしろ夜に読むと目が冴えてしまうかもしれません…。
短篇集で少しずつ読み進めるのにちょうどよく、
私は1話読んだら眠るようにしていましたが、
時々読みながら寝落ちしてしまったりも。
夜の時間帯のお話なので、同じ夜に読むのがおすすめかなーと思います。
この本で特に好きなのが、各話のタイトル。
目次の数ページを見てるだけではどんなお話なのか想像がつかない、初めて目にするような言葉の組み合わせがとても印象的でした。
(あと目次ページがとてもオシャレで、遊び心あるデザインだなと思います。そこも推しポイント。)
個人的に好きなのは、「びわ泥棒」というタイトル。
柿泥棒的なことかな…?柿じゃなくてびわなところがちょっと…というかかなり興味をそそられるな〜、などと思いながら読み始め、
読んだあとは、なるほどたしかにびわ泥棒というタイトルがしっくりくるなあという感じ。
あと「落花生とカメレオン」も組み合わせがぱっと見引っかかりを覚える感じで好きだし、「青い階段」と「ふたつの月」も、読んだ後でグッときて好きになったタイトルです。
連作短篇なるものを知る
あとがきを読んで初めて「連作短篇」という言葉があることを知り、
連作短篇というものが非常に自分の好みであることに気が付きました。
作者の吉田篤弘さんいわく、この『おやすみ、東京』は、”連作短篇の交差点とでも呼ぶべきもの”を企んで書かれたとのこと。
連作短篇の交差点、という言葉の組み合わせも、非常に好き。
この『おやすみ、東京』と一緒に思い出したいな、と思う言葉です。
マギ 1〜30巻
アリババは、裏切らない。
30巻まで読んだ段階で、一言で感想を伝えるとしたら、これに尽きます。
誠実で決して裏切らないキャラ、という意味もこめつつ、色んな意味で読者を裏切らない、予想の斜め上をいくとんでもないキャラです。アリババは。
30巻の中で一度とんでもなく悲しい気持ちになった場面があったのですが、次の話ですぐにその悲しい気持ちを明後日の方向にぶん投げて、笑かしにきてくれました。
驚きで咄嗟に笑っちゃったのもあると思うけど、そのときは本当に腹を抱えて笑った気がする。
マンガを読んでいてそんなに笑ったのは久々でした。
ありがとう、アリババ。
もともとマギは、数年前に読み始めていて、途中で読むのを止めてしまっていたマンガ。
そんな中、少し前にスーパー銭湯で読むマンガを探している時に偶然マギをみつけて、そういえば最後まで読んでなかったなーと思い出し、手に取ったのをきっかけに、30巻まできました。
全37巻なのであとちょっと。
マギの世界観に浸れなくなるのは寂しいけれど、今回は最後まで読む予定です。
みんなが幸せに生きていける世界になるのを見届けたい!!
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