「作品」が私に教えてくれたこと
むうです。
しばらく仕事について書いてきた。
他にも伝えたいことはある。
一方で、最近は自分の感性を大切にしていて。
仕事から離れたこともあり
自分のしたいこと、感じることを大事にしている。
そんな転換期にいる今、
ちょっといつもと違う方向で書いてみたいと思う。
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私はアートが好きだ。
絵を見たり、作家の生い立ち、作品のストーリーを知るのが好き。
興味のある展示はチェックするようにしている。
先日、とある展示を観に行った。
千住博さんというアーティストの作品展示なのだが、彼の作品を個人所蔵されている方々が
素晴らしい作品を共有したいということで開かれたものだった。
その名も「秘蔵の作品展」。
アーティストにとって
コレクターの存在は心強い。
彼らの想いは場の空気感にも現れていて
想いの強さが伝わってきた。
千住博さんといえば
「ウォーターフォール」という作品が有名。
今にも滝の音が聞こえてきそうな、美しい絵を描いている。
私自身、この「ウォーターフォール」しか観たことがなかったが展示では様々な作品が見れ、
過去の作品から彼の表現の歩みを見ることができた。
中でも目玉だったのは
世界初公開の「五爪の雲龍」という作品
全くのノーマーク。
彼が龍の絵を描いていたなんて知らなかった。
だからいろんな意味で驚いた。
黒と白の世界の中で
龍の姿と雲の濃淡が美しく
そして幻想的だった。
近づいて龍を観ていると
私の内から、ある言葉が聞こえてきた
「私はやっぱり、行かなくてはいけない」
そして胸からジワッと感情が出てきて、
涙が上がってきた。
「え、なに?」
こんなの、初めてだった。
つづく
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